★ 釣り日記 (2003年5〜7月) ★

5月2日(金)

5月3日(土)

5月10・11日(土・日)

5月17・18日(オフ会)

5月24日(土)

6月21日(土)

6月28日(土)

7月6日(日)

7月12日(土)


◆ 2003/7/12(土) 向島・干汐波止  

初回先頭打者本塁打で1−0の勝利? 〜

● 今年のプロ野球は阪神が強すぎて,あとは2位以下の争いしか残っていない。カープは,普通に戦っておれば今ごろは最低5割くらいの勝率は残せたと思うが,実際は借金6。理由ははっきりしていて,4番打者が打てないから。しかし,「新井を出すな」とか「打順を下げろ」とかいう論調は新聞にも一切出ていないし,監督の方針も理解できないわけではない。ただ,ほかの選手の気持ちはどうなんじゃろうか?--- とちょっと心配になる。「目の前の勝利をつかむために最善を尽くす」という視点から言えばやるべきことははっきりしているわけで,たとえば新井とシーツの打順を入れ替える方が,勝つ確率は確実に高まる。選手もそういうことは当然感じているだろうから,「うちのチームは,勝つことを最優先に考えてない」という気持ちがチーム内に広がって,選手のモチベーションが下がるんじゃないか・・・と懸念するわけだ。そういう意味では,新井も辛いじゃろうけど,ほかの選手も気の毒になる。

● それはさておき,この週末は潮加減がいいので,狙いはやっぱり赤いお魚。きのうの3時ごろ,散歩の代わりに田島でシャコ掘り。干潮の潮位が約50cmだったので,30分ほどで十分な量のシャコとボケが掘れた。カキもバケツに1杯調達。本日は満潮が午前9時ごろなので,早起きして早朝の時合いを狙う。4時半に起きて,尾道大橋を5時ちょっと前に渡った。向島大橋の料金所は朝5時まではフリーパスなので,150円払わずに済んだ。現地に着いたのが5時ちょっと過ぎ。来る途中土砂降りの雨じゃったし,まさか先客はおるまい,と思いきや先端に2人。1人は顔なじみの常連さんらしい。邪魔にならない程度に手前に寄ったあたりに荷物を運ぶ。雨は降り続いているが,さっきほどの本降りではない。

● 2週間前と同じようにぶっこみ釣りの仕掛けをセットし,エアポンプ付きのバケツから大きめのシャコを取り出してハリに刺し,30mほど沖へ第1投。この竿は10号の六角オモリを使った。2本目の竿はオモリを15号に上げて,4cmほどの小ぶりのシャコをつけて沖目へ投入。だいたい40〜50mくらいか。竿を準備している最中に,ブンゾウさん登場。やっぱり,みんな考えることは同じ?少し離れたところへ入られた。ブンゾウさんが道具を運んでいる間,こちらは3本目の竿を準備していたら,2番目に投げた竿の先がクンクン引っ張られている。小さい当たりなのでチャリコか?竿を握って波返しの上に立ち,合わせを入れようとしたちょうどその時,いきなり「ぐわーっ」っと竿先をひったくるような当たりがきた。反射的に竿をあおる。重い!こりゃ,大物か?

● 先端の常連さんもこちらに気づいて,タモ入れを手伝いに来てくれている。遠投した方の竿なので,なかなか寄ってこない。リールを巻いては止めて魚の引きに耐える繰り返し。最初のひとノシで「赤いやつ」と思ったが,途中の引きはなんか「黒いやつ」っぽい。常連さんも「赤か,黒か?」と尋ねてくる。「たぶん赤いやつじゃ思うけど・・・」「でも,突っ込みが弱いけ,黒かも」「チヌならデカいで」というようなやり取りをしながら,足元に見えてきた魚体は・・・赤いほう

● タモですくってもらってみると,引きの割には思ったほどのサイズではなかった。後で検寸したら37cmで,2週間前とほぼ同じサイズ。重量感は今日の方があったけど・・・。時計はまだ5時半になっていない。本命があっさり釣れてひと安心。ブンゾウさんにも,ちゃんとした魚が見せられてよかった。その後,竿を4本並べて遠近に投げ分け,当たりを待つ。5本目の竿は生きエを調達するためサビキ仕掛けをセット。しかし今日は,足元に小魚が寄って来ていない。かぶせ釣りの竿も出して,横目で投げ竿の方を見ながらカキをちょっとやってみたが,当たりなし。そうこうするうち,6時半ごろシャコの竿に当たり。魚は掛かっているが,大した型ではなさそう。スイスイ巻ける。しかし,足元近くに来て急に底へ向かって突っ込んだ。なんじゃこれ?カレイ?いや・・・

● というわけで,外道を1匹ゲット。アカエイなら持って帰るが,トビエイは不味いらしいのでリリース。あんた,アサリを食っとんかと思うたら,シャコも食うんじゃね。--- その後シャコの方は魚の反応がほとんどなくなり,かぶせ釣りの方も相変わらず無反応。サビキには小サバ・小アジがポツポツ掛かり出したので,4本の竿のうち2本を小アジの背掛けにチェンジして,フィッシュイーターの大物を狙う。雨はだんだん小止みになってきて,晴れ間も見えて来たが,代わりに強風が吹き出した。かぶせ釣りには条件が悪い。8時前ごろ,唯一のまともな当たり。しかし,コブダイ。右へ走られて,根ずれでバラシ。サイズは50cmと60cmの間くらいだろう。これ以外はカキではエサ取りっぽい当たりがたまに出る程度で,ギザミが1尾釣れたのみ。先端の常連さんからは煮付けサイズのメバルを1尾もらったが,大物はヒットしなかった様子。その常連さんの話でも,今日は朝5時ごろが一番潮が動いていたらしい。ただちょうどその頃に雨が土砂降りで,チャンスを逃したとか。ブンゾウさんはキスも狙っていて,当たりはそこそこあるが型が小さい,とのこと。満潮の潮止まりになった9時過ぎまで釣ったが,その後はシャコ・小アジ・カキとも空振りで,魚を追加できなかった。「1尾釣れたらOK」というつもりで来て,予定どおり釣れたわけだから,これ以上のぜいたくは言うまい。さて,また夕方シャコ掘りに行くか〜。

ブンゾウさんの写真をアップしました。曇り空で画面が暗いので,いずれチェンジします。

 7/12の釣果  (ぶっこみ釣り・かぶせ釣り)  

  ・マダイ(37cm) 1尾

  ※ メバル(18cm)はもらいもの。


◆ 2003/7/6(日) 田島・天神波止/横島・坊地新波止  

この夏は期待できるかも・・・ 〜

● きのうの土曜日は,いつもの通り朝7時に起床。18リットルのポリタンクを7つ車に積んで,横島へ。車の中で朝食をとり,横田港で海水を汲む。ついでにカキを調達。さらに,シャコ掘り。干潮位が高かったので,小さいやつが数匹掘れたのみ。9時過ぎに自宅に戻り,年に一度の水槽の大掃除を開始。水を全部くみ出し,砂を出して水槽をからっぽにする。砂を洗い,パワーフィルターを掃除。夏用にクーラーを取り付け,砂を戻し,汲んできた海水を入れ,フィルター・クーラー・エアポンプを取り付け。魚は全部リリース。これだけの作業が終わったのが,昼の1時半。このあと子供らと回転寿司で昼食。時計が2時を回ったので,この日の釣行は断念して今日に備えた。水槽の大掃除は年に1回,だいたいこの時期にやる。水を全部替えた後の水槽はピカピカで気分がいい。あとは魚を入れるだけ。

● ということで本日の日曜日は,釣りと水槽の魚の調達を兼ねて田島・横島方面へ。小魚をすくう網や,サビキの仕掛けも用意してある。朝5時半過ぎに出発。曇り空で,いつ降り出してもおかしくない。田島・内海中学校の先の路肩で,コンビニで買ったサンドイッチを食べながら今日の予定を考える。干潮が10時前ごろ,満潮が4時ごろの小さい潮なので,釣果はあまり期待できない。しかも天気予報では雨の確率が高いので,あんまり車から離れたくない。今のところ雨は降っていないので,とりあえず天神波止へ行って,天気がもちそうなら昼ごろから坊地へ移動,というコースに決めた。車を出そうとしたところへ,不審な(笑)バイクが。ライダーがこっちに向かって挨拶している。誰かと思ったら,ゴトウさんだった。きのう,松山までそのバイクを取りに行って,乗って帰って来たそうだ。目的は,もちろんタンク波止へ通うため(!)。いや〜,もう立派にビョーキの人たちの仲間入りですよ,ゴトウさん。

天神波止へ行ってみると,先端付近に常連さんが一人。ダンゴでチヌを狙っている。段差のところにはサビキ釣りの人が1人。日曜日のわりには釣り人が少ない。サビキの人に挨拶。コノシロ狙いとのこと。今年はこのへんはほとんどコノシロしか釣れてないようで,今の時期は行き先を考えるのに苦労する。波止真ん中あたりに道具を置いて,まずぶっこみ釣りの竿を1本出し,きのう掘った小さいシャコをつけて正面沖へ投入。2本目の竿を支度しかけたら,サビキの人にイワシが鈴なりで掛かっている。ぶっこみの竿を急遽サビキにチェンジして,隣に入れさせてもらった。しかし,刺身にできそうにもない小型のイワシが数尾掛かったら,すぐ群れがいなくなった。しばらく竿を出したがイワシはさっぱりで,代わりに小サバ数尾と小アジが1尾釣れた。で,これを生きエにして2本目の竿を投入。この波止は休日は人が多いので,ぶっこみの竿はシャコ1本と生きエ1本の2本だけにしておいた。

● 続いて,かぶせ釣りの仕掛けをセット。1.5mイカダ竿の最軽量タックル。ハリはチヌ3号。7月にかぶせ釣りをしたことはほとんどないし,潮は半分以上下げているので,魚が釣れることはほとんど期待してない。第1投目から魚の反応はあるが,フグかベラっぽい。しかしその後しばらくして,なんか違う魚がヒット。24cmのメスのハゲだった。もしかしたら今日の唯一の釣果かもしれないので,一応スカリに入れておく。その後ゴトウさんが立ち寄り,話をしていたところで当歳魚のアイナメがヒット。魚の反応は多少ある感じだが,水槽の魚も調達せにゃならんので,ちょっと手を休めて波止の内側の石段を下りてみた。表層になにやら魚が泳いでいるので,車に戻って網を持って来てすくってみた。最初に網に入ったのは,サヨリの子が10匹ほど。サイズは3〜4cmくらい。水槽で飼えたらカワイイじゃろうけど,回遊魚じゃけ無理かな?次に,足元を泳いでいるやつをすくってみたら,ドロメ(ハゼの仲間)だった。ハゼ科の魚は丈夫なので,これはキープ。さらに体調1.5cmくらいのクサフグの子をゲット(こいつはこの時期,いくらでも採れる)。せっかく採れた魚を弱らせたくないので,釣りはいったん中断して家へ持って帰ることにした。8時半ごろ釣り場を出て,20分ちょっとで自宅へ戻り,水槽に魚を入れた後ですぐトンボ帰り。途中でまたシャコを掘ってみたが,きのうに続いて小さいのばっかり。9時40分ごろ釣り場へ戻った。

● 戻ってみると,釣り人がだいぶ増えている。まずは,取りたてのシャコをつけて波止先端からぶっこみの竿を1本投入。もう1本は,さっきの小アジがまだピンピンしていたのでそのまま再投入。波止真ん中のの釣り座へもどってかぶせ釣りを再開しようとしたら,投入したばかりのシャコの竿先がググッっと入った。すぐに駆けつけ,波返しの上に立って大きく竿をあおる。手ごたえあり。大したサイズではないが,チヌだろう。隣の常連さんにタモ入れしてもらい,検寸したら29cmのチヌ。これで,刺身が取れる。エサのシャコは3cmくらいのちっこいヤツだが,釣れるときはこんなサイズのエサでも釣れる。この後2枚目を狙って同じポイントに投入したが,あとはノーヒット。かぶせ釣りの方も魚の気配がなくなったので,11時を待たずに場所替えすることにした。魚は大きなポリバケツに生かして入れて,車で1〜2分ほどの坊地へ。

● 坊地新波止は,相変わらず人が多い。荷物を一度には運びきれないので,2回に分けて運んだ。波止外向きには,大きなウキをつけて遠投のサビキでコノシロを狙う人が数人並んでいる。倉橋あたりではアジ狙いの仕掛けだが,福山方面はこの時期にはアジはほとんど釣れない。ちょうど入りたかったポイントの人が帰り支度をしていたので,そこへ入れさせてもらった。そのポイントは,波止先端から数mほど手前の内側。去年の8月にぶっこみでチヌの実績があり,かぶせ釣りでイシダイもひそかに狙っている。ぶっこみ釣りの竿を3本出して,内側に2本,外側に1本投入。この時点で11時半ごろ。これから満ち上がりのチャンスになるはず。しかし今日は,やたら流れモが多い。潮が左から右へ流れ出したので,内向きの竿の道糸にはモがすぐからみついて,当たりもなんもわかったもんじゃない。足元も状況は同じで,かぶせ釣りも難しい・・・しかし,かぶせの方は釣り開始直後から「怪しい当たり」が連発。中層でサシエを取られるのはたぶんハゲ(あるいはギザミ)だろうが,着底直後に当たってくる魚がなんか怪しい。フグとは全然違うし,ハゲなら小型ではなさそう。着底するのは3回に1回ほどだが,そのときは一発で食い上げるような当たりが時々くる。絶対,なんかおる!しかし,流れモがじゃまで道糸が斜めになって当たりが取れん!すんげーイライラする!

● そして,12時を回ったころ,ついにフッキング。ハゲのスレか?途中まで上げてきたところで足元のスリットに突っ込んできて,コンクリートの角で道糸がこすれる。やばい!強引に巻き上げ,足元よりだいぶ奥まで入り込んだ魚を浮かせてみると,予想どおりサンバソウ。引きの割りには大した型でもなかったが,刺身は取れるサイズ。タモ入れして検寸したら,26cmだった。よっしゃ,これで今日のノルマ達成!その後さらに魚の活性はあり,弁当を食べるのも忘れてサシエの投入を繰り返したが,相変わらず流れモにじゃまされてあとはハリ掛かりせず。1時ごろから雨が降り出し,同時に当たりも少なくなったので,満潮を待たず2時に納竿。シャコのぶっこみの方は,全然ダメだった。しかし,5月に続いてサンバソウが釣れたことで,この波止はこれからの時期まだチャンスありと見た。30cmオーバーも期待できるだろう。前回は波止付け根の近く,今回は先端近くで釣れたので,ポイント的にはどこでもよさそう。もうしばらく,この波止で頑張ってみようと思う。

 7/6の釣果  (かぶせ釣り・ぶっこみ釣り)  

  ・イシダイ(26cm) 1尾

  ・チヌ(29cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ(24cm) 1尾

  ・アイナメ(17cm) 1尾


◆ 2003/6/28(土) 向島・干汐波止  

3年ぶりのまともなサイズ 〜

● 今日は夕方6時から上の娘の出演するテレビ番組(NHK・BSジュニアのど自慢)があるので,おばあちゃんの家へ家族で行って夕食を食べながらTVを見ることになっている。手土産に魚を,ということで,確実に食材を確保するならこの時期一番堅いのはキスではあるが,せっかくなのでお祝い用の赤いお魚を狙う。コブダイではない。まあ本命が釣れなんだら最悪ギザミでもハゼでもええし。ということで,きのうの午後仕事を抜け出して,ふだんの日なら散歩に行く時間帯を利用して,田島でエサの調達。雨の中,小1時間かけてシャコを掘る。ついでにカキもバケツに1杯。潮はだいぶ引いていたが,あいにくポイントを外したせいか,採れたのはほとんど体長2.5cmぐらいのチビシャコ。4〜5cmくらいがベストだが,このサイズは3匹しか調達できなかった。ボケの方がたくさん採れたが,ボケはハリに刺すと弱りやすいので,シャコに比べると食いは悪い。

● けさは5時前に起床。外は,予報どおり雨。ふだんなら雨の日は人が少ないのでゆっくり起きて行くが,今日は何としても魚を確保せねばならんので,気合を入れて5時過ぎに出発。現地に着いたのが5時半ごろ。先客は誰もいない。生きエの調達も考えて,右手の旧波止の先端に入った。釣り座に荷物を運んで,まずはぶっこみ釣りの竿を順に出していく。仕掛けはいつも通りで,安物の投げ竿&リールにキス天秤の全遊動仕掛け。六角オモリ10〜12号。ハリス3号1.5〜2m。チヌバリ3号。貴重なベストサイズのシャコ3匹のうち1匹をつけて,対岸の島の方向へ最初の竿を投入。タモを用意し,次の竿をセット。シャコと一緒に掘ったボケをつけて,正面15mほどにちょい投げ。3本目は小さいシャコで斜め前方30mほどへ投入。続いて,4本目の竿にはサビキ仕掛けをセット。袋入りのマキエを底カゴに入れて,ママカリサビキ6号で生きエの調達を図る。目の前には小イワシの子がうようよ。ハリに掛かるかどうか心配したが,ポツポツ釣れてくる。体長は5cmぐらい。ハリに刺すとすぐ弱りそうではあるが,水を入れたバケツに生かしておく。5本目の竿を出し,そのイワシを鼻掛けにして投入。竿を5本も出すので,けっこう時間がかかる。時計は6時を回っている。ここでコジマさん登場。これから因島大橋の下でコブダイと遊んでみるそうだ。話をしていたらサビキの竿に手ごろなサイズの小アジが掛かった。すぐイワシとチェンジして投入。ここまでの行動は,予定どおり。予定と違うのは,当たりが全然ないことだけ・・・

● 今日は満潮が9時40分ごろで,大潮の初日。条件的にはベストに近く,しかも倉敷のタクさんの情報によると「特異日」だそうで,この潮で釣れんかったら今シーズンも期待は薄い。この波止は5月ごろからマダイが釣れ始めて,8月末ごろまで狙える。もちろん夜釣りが有利だが,夜は人が多いのでもっぱら昼間に勝負している。ただし最近は調子が悪く,30cmを超えるようなサイズはもう3年近く釣ってない。今日も早朝から魚の気配がほとんどなく,エサがそのまま残って上がってくる。この波止の時合いは満潮の前で,今日の潮なら8〜9時ごろだろう。それまでヒマつぶしに,先端から10mほど手前でかぶせ釣りをする。コブダイは足元で釣れるが,まさかの「赤いヤツ」を狙っているので,できるだけ遠投する。チヌなら食うかも・・・しかし,全く当たりなし。まあ,この波止はこれが普通じゃけ。-------- 突然,初の当たり!潮が動かないのでカラを軽くしてフワフワ沈めていたら,着底の前に竿先を浮かせる当たりがきた。即合わせ。乗った。手ごたえあり。チヌか?サイズは35cmくらい?--- しかーし!半分ほど浮かせたところで痛恨のハリ外れ!

● 結局これが唯一のチャンスで,その後はカキには反応なし。とにかく魚の反応はあったので,今が時合いとぶっこみの竿を全部上げて,新しいエサに付け替えた。5cmくらいのシャコの残り2匹も「使うなら今しかない」ということで,2本の竿につけて遠めと近めへ投入。しばらく反応を見たが竿先に変化がないので,もとの釣り座へ戻ってカキを叩いていたら,突然一番右端の竿が「ぐい〜ん」と引っ張られるのが目に入った。あわてて波返しの上を走り,タモがすぐ近くにあるのを確認して,竿を握って大きくあおる。・・・「ズシッ!」っときた。気持ちえ〜!ぶっこみ釣りの醍醐味は,この瞬間にある。慎重にリールを巻いて魚を寄せるが,沖目に投入していたのでかなり時間がかかる。途中何度も大きく締めこむので,サイズ的にはかなり期待が持てる。チヌなら楽勝で45cmは超えているはず。しかし,この引きはもしや・・・本命?

● ここまできてスッポ抜けたら最悪なので,無理をせずじわじわリールを巻く。魚の姿が見えてきた。赤か,黒か?・・・・・・・・・・・・・・・・・やった〜!赤いほう!見た目,40cmくらいか。タモですくい上げ,波止の上にどさっ!と落として,しばし見とれる。やっぱりマダイは綺麗じゃな〜!引きも最高!検寸したら,38cmだった。下津井とかで釣れるのに比べたら大したサイズじゃないかもしれんけど,近場でこのサイズが釣れたら大満足。雨の中でシャコを掘った甲斐があった。このマダイは5cmくらいのシャコにヒットしたので,やっぱりこのくらいのサイズの方が食いはいいらしい。 

● このときの時刻は8時20分ごろ。予想どおり,満潮前に釣れた。短い時合いに効率的に釣りたいので,かぶせ釣りの方はほったらかしにして,サビキの竿もぶっこみ仕掛けにチェンジして5本の竿を並べて釣る。そのうち3本がシャコ・ボケ。2本は小アジと小イワシの生きエ。生きエにも何か掛かってほしかったが,残念ながらノーヒット。しかしシャコの方はその後時合いが来たらしく,9時ごろに32cmのチヌがヒット。さっきのマダイに比べるとストロークが短い感じで,やっぱりマダイの方が格段に引きは強い。それと前後して手の平サイズのマダイが2枚。9時半ごろからはピタッと当たりが止んで,雨も強くなったので10時に納竿した。前回ここで釣れた手の平マダイは,刺身にしたけど美味くなかった。今日釣れたやつはまさにベストサイズ。持ち帰ってすぐ刺身にした。チヌは切り身にして蒸し物,チャリコは刺身のアラと一緒に吸い物にする予定。さて,これからちょっと昼寝して,夕飯の買い物に行くか。いつもこんな調子で釣れりゃーなー。

 6/28の釣果  (ぶっこみ釣り)  

  ・マダイ(38・21・19cm級) 3尾

  ・チヌ(32cm) 1尾


◆ 2003/6/21(土) 田島・小箱波止/松永・藤井川河口  

護岸工事のあほたれ〜! 〜

● 今日は満潮が朝の4時という最悪の潮。まともな魚は期待できそうにないため,ダメモトで朝ちょこっとだけ田島の小箱へ。コジマさん・コウマさんの情報によれば魚の反応ありとのこと。6時前に現地着。先客はなし。この波止にしては珍しい。この時期はサビキのコノシロ狙いの人かダンゴのチヌ釣り師がたいてい釣り座を占領しているが,今日は潮が悪いせいか(それとも最近魚が釣れてないせいか)?--- 道具を運んで支度をしていたら,オバサンの乗った船が目の前に来て刺し網を上げ始めた。一番付け根から先端まで,波止から3〜4mくらいのところに波止と平行に網が入っている。これじゃー釣り人がおらんはず!結局その船が去ってから30分ほど竿を出したが,足元でギザミが1匹掛かったのみ。遠投するとフグのエサ取りオンリー。6時半ごろ来たコウマさんと入れ違いに撤収した。

● いったん仕事場へ戻り,休憩。ふだんの出勤時間と変わらない。やることがないので,ひと仕事。仕事は,やろうと思えばなんぼでもあるのだな,これが。11時半ごろ,昼食と休憩を兼ねて再び田島へ。カキをちょこっと採って,坊地で30分ほど竿を出したが反応なし。1時ごろまた仕事場へ戻り,仕事の続き。夕方4時ごろの満潮を狙って田島か干汐で竿を出す手もあったが,あまりにも釣れる確率が低そうなのでパス。どうせなら今週は潮も悪いし,明日の早朝に生きエのぶっこみで一発勝負をすることにした。例年ならこの時期は小イワシを使うが,今年はイワシがさっぱりでエサが現地調達できそうにないので,小ハゼを調達しておくことにした。ハゼを釣るなら場所はどこでもいいが,車で5分ほどの藤井川河口へ行くことにした。

● どうせなら,ウナギも狙いたい。ただし今日は潮が小さいので期待薄。釣具店で青イソメを500円購入し,3時半ごろ現地へ。このポイントは満潮前後しかチャンスはない。河口の堰の上から,落ち込みのブロックの隙間を狙う。堰のスベリが水をかぶるくらい潮位の高い満潮時がベストだが,今日の潮では全然無理。満潮が近いが,足元の水深は30cmくらいしかない。投げ竿を3本出して,中通し丸オモリにハリス3号15cm,ウナギバリ13号の仕掛けをつけ,足元のブロックの隙間へエサを沈めて待つ。4本目の竿はハゼ釣り用。ノーマルなちょい投げ仕掛けで15〜20mくらい投げて,明日のエサのハゼを狙う。

● 投げの方は最初はフグが連発したが,すぐハゼが入れ食いになった。ところが,こういう時に限って,エサにするにはデカすぎるサイズばっかり。ハリを小さくすると飲み込まれて魚が弱るためチヌバリ3号を使っているせいもあって,適当なサイズがなかなかヒットしない。釣れてはリリースの繰り返し。足元のぶっこみ仕掛けも時々上げてやると,こっちもハゼ入れ食い。しかもデカすぎ。30分ほどして,ミニサイズのウナギが釣れた。長さは25cmほど,太さはサインペンくらい。持ち帰ってもさばけそうにないので,写真撮影後にリリース。見物に来た地元のオジサンによると,今年はウナギは全然ダメらしい。明らかに,二つの理由がある。一つは,堰の上流の川土手の護岸工事の際,川底が真っ平らにならされたこと。川筋の水深は数cmほどしかなく,瀬も淵も全然なくなっている。この川の河口に当たる,堰のすぐ上流の鉄橋の下あたりは,かつては草ボウボウで人を寄せ付けない沼地のような雰囲気だったが,今では幼児が水遊びできる池のようになってしまった。この種の工事は藤井川だけではなく,隣の本郷川も全く同じ。名目はともかく実質的な意味はまるでなく,税金の無駄使いとしか言いようがない。福山市の公共工事は根の深い問題を抱えていて,最近新聞でも大きく取り上げられている。10年くらいたてば,こういう無意味な工事はなくなるかもしれない。そのときまでに失われるであろう自然環境を思うと,暗い気持ちになる。ウナギ釣りの障害になっている二つ目の理由は,工事の都合からか堰の一部が壊されたこと(コンクリート製なので自然に壊れたとは思えない)。そのため土砂が海側に流れ込んで,ただでさえ浅い落ち込みの水深がますます浅くなった。ウナギのポイントとしては,去年までより格段に条件が悪い。この川でウナギが獲れなくなるのも,時間の問題かも。

● 生きエのハゼの方は,小型はあきらめて12〜3cmのやつを数尾,エアポンプ付きのバケツに入れて生かしておいた。これを持って今日(日曜日)の朝に向島で勝負!と思ったところが朝から雨。現地まで行ったが結局竿は出さずじまい。来週は潮が大きいので,改めてチャレンジしたい。

 6/21の釣果  (ぶっこみ釣り)  

  ・ウナギ(25cm級) 1本 <リリース>

 


◆ 2003/5/24(土) 田島・天神波止 ⇒ 須波フェリー波止 ⇒ 横島・坊地新波止  

〜 みんなで坊地へ行こう!part2 〜

● 明日は娘の小学校の運動会で,朝から弁当作り。今日はフリーだが,潮が悪い。かぶせ釣りもぼちぼち終期が近く,来週あたりが福山方面はラストチャンスだろう。今日は朝の6時が満潮で昼が干潮という小さい潮で,チヌは期待薄。ダメモトで,とりあえず田島方面へ向かった。カキは先週の残りを海に浸けておいたもの。まだ気温が高くないので,どうにか保存できる(気温が上がってくるとカキが口を開いて死んでしまう)。朝4時半に家を出て,5時前に最初に行ったのは横島・坊地桟橋。既にハゲ狙いの人が3人入っている。狭い釣り座で20分ほど竿を出したが,魚の反応がないので撤収。田島・天神波止へ向かった。

● 天神波止はサビキの人が既に数人。相変わらず小イワシは釣れていない様子。いつもの1.5mイカダ竿のタックルで5時15分ころから釣りを始めたら,少ししてコジマさんが到着。坊地へ行く予定だったが,満潮まで天神で釣ってみるとのこと。5時半ごろ,YSくんも来た。これから一文字へ渡るという。カキはどうするのかと聞くと,これからヒザまで水に浸かって採るんだそうだ。あんたはエライ!レポートよろしくね。

● 結局天神では,満潮をはさんで7時前まで釣って,釣果なし。フグの当たりしかなかった。ここは下げの実績はないので,7時に撤収。しかし,この付近で下げ潮でも魚が釣れそうなところは思い当たらない。しょうがない,夕方出直して来るか --- 松永までの帰り道,まだ世間は朝食の支度をしている時間帯なので,今から帰るのももったいない,と思い直して,家の前を通り過ぎてそのまま尾道方面へ。干汐へ行こうかとも思ったが,どうせなら何か魚の感触を味わいたいので,確率の高そうな須波へ。4月の終わりにここで釣ったときは「秋までごきげんよう」と常連さんに挨拶したのに,また会ってしまった。天神を出たのが7時ごろで,須波へ着いたのが8時前。波止付け根付近に固まって竿を出していた常連さんに挨拶して,いつもの釣り座付近へ。前回も会ったかぶせ釣りの先客さんが一人。スカリには30cm級のコブダイと良型の青ギザミ(ベラ)が入っている。ギザミが釣れるようになると,春のシーズンも終わりが近い。今日は大きな期待はしてないので,とにかく何か釣れたらOK。曲がり角に近い方に釣り座を構えて,さっきと同じタックルで足元にサシエを落としてみた。下げ潮が多少動いていて,まずまずの雰囲気。開始まもなく,コブダイの強烈な当たり。沖へ走ったので取り込めそうだったが,根ずれでバラシ。50cm台か。8時半ごろ,たか坊さんが到着。潮が下げたらカキを採って明日に備える,とのこと。話をしながら釣る。生体反応は,多少ある。ハゲやフグっぽい当たりが散発的に出て,9時半ごろまでに,リリースするかどうか迷うサイズのコブダイを2尾,メスの中型ハゲを1尾ゲット。今日の条件なら,まあこんなもんだろう。コブダイは2尾とも29cmだったのでリリースしようかと思ったが,ハゲ狙いの常連さん二人が今日は釣れてないようだったのでプレゼントした。11時に納竿。

● 家へ帰り,子供らをファミレスに連れて行って昼食。そのあと明日の弁当の材料の買い出し。時刻は1時半を回っている。ちょっと時間が早いが,再び田島方面へ向かった。村上餌虫店の前でちょっとカキを補充して,今度は坊地新波止へ。時合いは満潮前の夕方だろうが,ハゲなら釣れるかも。魚の反応がなければ1時間くらいで切り上げるつもりで,車から荷物を降ろしていたら「かぶせ釣りのHPを出しておられる方ですか?」と声をかけられた。うちのHPをよく見ていただいているそうで,かぶせ釣りを実地に教えてほしい,と頼まれた。いいですよ,ということで,荷物を運ぶのを手伝ってもらって波止へ。その人の知り合いの人が一人竿を出していたが,初心者なので要領がわからない,とのこと。カキの割り方とハリの刺し方を説明した。今日は潮も悪く時間も遅いので,釣り人はまばら。曲がり角の手前が空いていたので,5月3日にチヌを8枚上げたあたりに釣り座を構えた。

● タックルは朝と同じ。釣り始めたのは2時15分ごろ。左から強い風が吹いて,道糸のさばきが難しい。釣り開始からしばらくして,ハゲっぽい当たりが出始めた。しかし風で糸フケが出るうえ,中層でエサを取られてサシエが着底しない。お手上げかと思われたが,今日はどうにかサシエが底に着くことが多く,「着底の瞬間にエサがなくなる」という,ハゲ釣りにはベストの当たり方が続くようになった。風が多少強かろうが,当たりさえあったら合わせはどうにかなる。ほどなく最初の魚がヒット。中型のオスのハゲだった。今日はここからが5月3日の再現で,3時40分ごろまで当たりが連発。ただし違うのは,相手がチヌではなくハゲらしいこと。悪戦苦闘も予想されたが,3時過ぎに着底直後の小さな当たりに大きく竿をあおると,掛かった魚はけっこう強い引き。ハゲのスレ掛かりか?と思ったら,上がってきたのは何とサンバソウ!それも,30cm近い良型。慎重にタモ入れして検寸すると,29cm。この波止で去年サビキに25cm級のサンバソウが掛かったという話を聞いていたので頭の隅には期待もあったが,ちょっと意外な嬉しい獲物だった。その後さらにまずまずのサイズのハゲを2尾追加(ただし全部オス)。4時前ごろから当たりがピタッと止んだので,4時半に納竿した。今日の時合いは,満ち5分ごろ。魚の活性が高い状況が1時間半くらい続いた。風がなかったら,もっと釣れていただろう。途中で1回,あやしげなバラシがあった。中層で竿先を引ったくるような当たりがきて,魚の手ごたえは十分だったが,足元の支柱にもぐられてハリス切れ。コブダイのような気もするが,イシダイの可能性も30%くらいあると思う。--- さあ,皆さん,坊地へ行きましょう〜!(笑)

 5/24の釣果  (かぶせ釣り)  

<須波>

  ・ウマヅラハギ(24cm) 1尾

  ・コブダイ(29・29cm) 2尾

<坊地>

  ・イシダイ(29cm) 1尾

  ・ウマヅラハギ(31・28・26cm) 3尾


◆ 2003/5/10(土)・11(日) 田島・天神波止/坊地新波止  

〜 やっぱり先週は「特異日」? 〜

● 今日(日曜日)に東京の親戚が里帰りして,実家で夕食をふるまうことになっている。その食卓に出す新鮮な魚を調達すべく,今日は坊地でチヌとハゲを狙うことに決めていた。万一のことを考えて前日の土曜日にも多少魚を確保しておく方がいいかと思って,きのうの土曜日は天神波止へ行った。田島・横島方面はゴールデンウィークの2週間ほどが最盛期で,今が春のかぶせ釣りのシーズン真っ盛り。例年この時期は,天神波止へ通う。ここは何と言っても自分にとっては「聖地」であって,この波止で一度はまともな釣果を上げないと,春のシーズンを過ごした気がしない。もっとも天神波止は最近,ハゲの代わりにフグの嵐になることが多く,かぶせ釣り場としての難易度は高くなってきている。

5月10日(土),午前5時過ぎに天神波止に到着。ちょうど釣りができるくらいの明るさになっている。波止には既に先客が数人。真ん中の段差の手前のサビキ釣りのベストポイントには,小イワシ・コノシロ・ハゲ狙いの竿がずらっと並んでいる。段差と先端との間のスペースには,サビキ釣りの人はあまり入らないので釣り座は自由に選べる。この日入ったのは,石段の前の「師匠」のポイント。本日は午前5時半ごろが満潮の長潮。つまり,ほとんど満潮が近い。この波止は潮の大きいときの方が釣果は上がるが,どんな潮でも満潮前後が一番のチャンスになる。本日のタックルは,1.5mイカダ竿に道糸2.5号・ハリス2号・チヌバリ3号という,この波止でいつも使う一番ベーシックなもの。風は多少あるが,釣りには支障はない。5時15分ごろ,釣りを開始した。

● 5時半ごろ,コジマさんに声をかけられた。これから坊地へ行く,とのこと。魚が釣れる確率は坊地の方が高いと思うが,坊地は翌日にとっておいて,この日は天神で勝負。最初の数投で,魚の反応がおよそわかる。ちょっと沖に投入するとフグの嵐で,足元は無反応,というこの波止にはよくあるパターン。残念ながら,ハゲの気配はない。この場合,フグのエリアの際を狙うのがここでのセオリー。だいたい波止から3〜4mくらいか。フグと戦いながら,5時50分ごろまともな当たり。手元に「コツン」ときたので,アイナメだろう。引きはかなり強い。上がってきたのは,丸々太った32cmのアイナメ。この時期のアイナメは脂が乗って一年中で一番美味い。これは当然,翌日の夜にお造りにする。どうやって生かしておくかが問題。

● その5分後,今度は着底前に竿先を引き込む当たり。この当たりはチヌかコブダイのどちらかだが,この波止にはコブダイは少ないのでチヌだろう。これも引きが強く,立ち上がって横に移動してやり取りする。真っ黒い魚体の,40cmの居着きのチヌだった。結局この時間帯だけが時合いで,あとはノーヒット。満潮前後の短い時合いを狙って釣る,という作戦は一応成功した。この波止は下げの実績はない(半分以上下げてからがチャンス)ので,7時半に撤収。坊地へ行ってみた。コジマさんは,ハゲを2枚釣り上げていた。チヌの当たりもあったらしい。ここで8時半ごろまで1時間ほどやってみたが,時合いを過ぎたらしくノーヒット。アイナメは自宅の水槽で生かしておくことにして,チヌは(デカすぎて水槽に入れられないので)コジマさんにプレゼント。まあ,チヌなら明日また調達できるけ,大丈夫じゃろ。(と思ったのが大間違い)

● 午後,仕事場で雑用をしていたら実家から電話。明日の夜に出す魚が魚屋さんから届いたので,さばきの手伝うてくれ,と言われて行ってみると,魚がうじゃうじゃ。マダイ・オコゼ・コウイカ・シラサエビ・アナゴ・ハゲ・・・ハゲ?そんなん買うて来んでええのに〜!明日釣って来るんじゃけ。チヌも戻るけ,タイも買わんでえかったでー。まるで信用されてないワシ。とにかく,魚のハラワタを出したりアラを掃除したりで,一通り下ごしらえ完了。時計は4時半。よっしゃ,ちょうどええ時間になったし,もう1回行ってみるか。というわけで,再び天神波止へ。満潮をはさんで午後5時から6時まで1時間の釣り。行く途中で車のラジオでカープが逆転したのを聞いて,気分もいい。朝の部はフグばっかりだったが,夕方の部はハゲの反応あり。釣り始めてすぐ,29cmのハゲ(オス)をゲット。5時半ごろには,30cmのアイナメ。十分刺身が取れる。このあとはフグが増えて,チヌは空振り。朝と夕方の2回の満潮で狙いどおり魚が釣れたので満足。釣れたアイナメとハゲは,大きなフタつきバケツにエアポンプを入れて,明日の朝まで生かしておくことにした。

 

● 明けて,本日5月11日(日)。朝から雨の予報。人が少ない方がええわ,と気軽に考えて車を走らせ,内海大橋の風速情報を見ると7m!予報では北東から風が吹くそうで,坊地の釣り場なら正面からの風になることはあるまい。5時10分ごろ,現地着。車のドアを開けると,いきなり突風。真横から風を受けて釣る感じになる。雨もザーザー降っていて,間違いなく今年最悪のコンディション。この風じゃ,チヌはともかくハゲはたとえ名人でも無理。もっとも,名人ならこんな日に竿は出すまい。しかし今日は,食材調達という使命がある。車から降りて道具を出していたら,コジマさんが来られた。きのうチヌをプレゼントしたお返しに,今日の食材調達に協力してくれる,という。いや〜,この雨の風の中をありがとうございます,コジマさん。今日の 釣り座は,曲がり角のやや手前(その左にコジマさん)。まず道具を釣り座に置いてから,車から魚の入ったバケツを出し,スカリに入れ替える。釣りを始める前から,スカリにはアイナメ2尾とハゲ1尾が入っている。ギャラリーが見たら誤解するじゃろうな。こんな天気でギャラリーなんか来るかい!

● 満潮は7時前ごろなので,釣り始めてからすぐに時合いがくるはず。確かに,ハゲの当たりはある。サシエが底までもたない。しばらくやってみたが,風が強くてどうにもこうにもならんので,先週爆釣したポイントに引っ越してみた。こちらは,ハゲの当たりは少ない。これならチヌのチャンスはあるか?と思ったが,全然当たりなし。6時半ごろもとの釣り座に戻ったが,こちらもダメ。結局時合いを過ぎたと思われる7時半まで釣って,釣果ゼロ!ハゲのバラシが1回と,チヌっぽいバラシが1回あったのみ。しかしこの悪コンディションの中,コジマさん2尾のハゲを釣り上げてくれた。最低でも3人分の魚は欲しかったので,きのうのと合わせてハゲが3尾になってひと安心。コジマさん,感謝です!しかし,今日は寒かった〜。

● 本来ならこの時期は,小イワシの群れがどこの波止にも入っているはず。今年は全然姿が見えない。コノシロだけは例年どおり釣れているが,今日は天気も悪かったのでパス。天気さえよければ別の場所でキスやカサゴも狙いたかったが。お客さんにはアイナメとハゲの刺身で我慢してもらおう。

 5/10・11の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(40cm) 1尾  ※写真は上。

  ・アイナメ(32・30cm) 2尾

  ・ウマヅラハギ(29cm) 1尾

     ※ 一緒に写っているウマヅラハギ2尾は,

         コジマさんにもらったもの。


◆ 2003/5/3(土) 田島・天神波止/浦崎町・満越波止/横島・坊地新波止  

〜 夢のような2時間 〜

● 4・5日は泊りがけの家族旅行を予定しているので,連休中で釣りに行けるのは今日だけ。きのうの取材釣行はオマケで,もともと今日は田島の天神波止でじっくり釣るつもりだった。しかし,思わぬところできのうの釣行が今日の爆釣につながることになったのだった。情報交換の大切さを痛感した。この情報を独り占めするのは申し訳ないので,先に結論を。

福山近辺のかぶせ釣り師に告ぐ。

この連休中に釣行を予定している人は,

横島・坊地新波止に集結すること。

--- いや,別に集会を開くわけじゃないですよ。絶対釣れるから,行ってみたらええんでないか,と。わしはもう十分じゃけ,みんな頑張って釣ってね。

● けさは4時40分に起床。5時過ぎに天神波止に着いてみると,既に先客が7〜8人。サビキで小イワシ・コノシロ・ハゲを狙っている人が多い。フカセのチヌ狙いの人も2人。かぶせ釣りの人はいなかった。今日は満潮が11時半ごろの中潮。天神波止の時合いは早朝と満潮の前後なので,早朝の時合いを過ぎたら一時的に場所を移動して釣る予定。狙いは,今がピークのハゲとチヌ。タックルは,ハゲに備えて1.5mイカダ竿に道糸2号・ハリス2号。ハリは細地チヌ3号。これが自分なりの一番ベーシックな仕掛けで,ハゲ狙いのときはいつもこれでいく。波止中央あたりに釣り座を構えて,5時半ごろから釣り開始。今日はいきなりハゲの当たりがあるが,なかなかハリ掛かりしない。6時半ごろようやく中型を1尾掛けたが,だんだんフグが増えてきて,早朝の時合い終了。8時ごろ,必要な荷物だけ持って一時的に場所を替わることにした。

● 次の行き先は2つ候補があったが,しょうこりもなくまた満越へ行った。先週の日曜日も天神⇒満越のコースでボウズを食らっている。しかし,満越も例年なら今がピークのはず。行ってみると,ふかせのチヌ狙いの人が数人入っている。一番先端が空いていたので,入れさせてもらった。先週会ったふかせの人がまた竿を出していたので聞いてみたが,今日もダメとのこと。8時半ごろから1時間ちょっと釣って,またしてもノーヒット。潮が全然動かず,たまにフグっぽい当たりが来る程度。ここも早々に見切りをつけて次の場所へ行くことにした。

● 本日3番目に選んだのは,最初に行った天神波止からすぐ近くの坊地新波止。オフ会の集合場所ですね。工事が一段落したのか波止付け根まで車で入れるので,最近はいつも釣り客で混雑している。この波止では今までに何度かかぶせ釣りをしたことがあるが,まともな魚は先日のハゲが初めて。水深もあり,雰囲気的には大君に似ている。絶対釣れそうなのに,なぜか今まで釣果が上がっていない。しかし,今日はちょっと期待して行った。きのう取材で同行した釣り記者のYさんから,「去年の今ごろ,坊地の新波止でチヌがたくさん釣れていた」という情報を聞いていたからだ。去年チヌが釣れた話自体はいろんな人から聞いていたが,Yさんの情報はもう少し詳しかった。波止付け根に近いあたり(内側)で,オキアミの2本バリで釣っていた人が,大きなチヌとハゲをダブルで釣り上げたそうだ。その人はチヌをだいぶ釣っていたという。今までこの波止のポイントは先端寄りと思っていたので,付け根付近で竿を出したことはない。今日は幸い釣り座が空いていたので,曲がり角と付け根の中間あたりに入った(ハゲ狙いの人は曲がり角から先に多い)。外向きでフカセでチヌを狙っている人が2,3人いるが,釣れている様子はない。

● 満潮近くになったら天神波止へ戻るつもりなので,竿・カキのバケツ・カナヅチ・ナイフ・落としダモ・水汲みバケツ・ブラシ・予備のハリスとハリ,くらいしか持って来ていない。釣り開始は10時ごろ。地べたに座り込んでカキを砕き(ズボンがすぐ汚れる),竿下にサシエを落としてみたが反応なし。しかし15分ほどして,いきなり明確な当たりがきた。心の準備ができていなかったが,合わせるととにかく魚が掛かった。かなりデカい。引きからして,チヌに間違いない。周りの視線が集まる中,半分くらい巻き上げたところでバラシ!ハリが外れていた。

● しもた〜!!!こないだの天神波止と同じパターンか?--- ところが今日は違った。次投,また当たり。今度は確実に掛かった。またしても注目を浴びながら,35cm級のチヌをゲット。このときの時刻が10時20分ごろ。ここからがホンマに凄かった。かぶせ釣りを本格的に始めてから9年目になるが,今日ほどチヌの当たりが連発した経験は今までに一度もない。最盛期の瀬戸田でも,これほどではなかった。2投に1回以上の割でチヌの当たりがあり,ほんの1時間半ほどの間に釣れたチヌが8枚(40cmオーバー3枚を含む)。途中でハリが外れてバラしたのが5回。ハゲっぽい当たりが混じったせいもあって,空振りもかなりあった。とにかく,「至福の時間」としか言いようがない。2枚目が釣れたあたりから見物人が続々来て,ギャラリーに囲まれながら,しかもかぶせ釣りの講習をやりながらの釣り,という雰囲気になった。子供がすぐ近くに投げ竿を投入したり道糸に足をからませたりして,雑然というか騒然というか,とにかく落ち着いて釣りができる雰囲気では全然なかったが,そういう周囲の状況を忘れて没頭するくらい,アルファ波出まくり状態だった。満潮の潮止まりを過ぎた12時ごろから当たりがやんで,12時半に納竿。腹パンパンのチヌは少なく,まだハラミの最盛期のちょっと前という感じだった。どっちにしてもハラミの時期なのでリリースも考えたが,記念写真を撮った後でギャラリーに「ほしい人は1匹ずつあげますよ」と言ったら,あっという間になくなってしまった。休日に家族連れで釣りに来ている人が多いので,もらい物でも獲物があった方がいいだろう。チヌくん達,ごめんね。

● 途中でカキが足りなくなって天神波止へ荷物を取りに戻ったりした時間もあったので,正味の釣り時間は2時間くらい。朝からここで竿を出しとったら何枚釣れたことやら。バラしたり空振りしたりして釣りそこねたチヌもかなり残っているので,向こう1週間くらいはこの調子で釣れまくる可能性が高い。きのうYさんから聞いた情報が,とんでもない穴場の発見につながった。Yさんの話では「去年釣れたのは黒い居着きのチヌばかりだったので,今年は数が減っているかもしれない」とのことだったが,今日のチヌは白っぽい渡りのチヌが多かった。さあ,皆さん。早い者勝ちですよ〜。もう1回くり返しますが,私が釣ったポイントは,波止付け根と曲がり角の中間当たりの港内向きです。ポイントは竿下。遠投は不要です。時合いは満潮の前(それ以外の時間帯は釣っていないので不明)。正面(南)から風が吹くので両軸リールの人は道糸のさばきに注意。初心者でも必ず釣れます。オフ会でも爆釣するかも。交通の便もよく,ほとんど車を横付けで釣れる,まさに夢のようなポイントです。「東の大君」と呼んでも過言ではありません。ホンマにええポイント見つけたなあ。きのうの取材より前に見つけときゃ,なおえかったけど。Yさん,ありがとうございました!

 5/3の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・チヌ(42・40・40・37・33・33・32・32cm) 8尾

  ・ウマヅラハギ(24cm) 1尾


◆ 2003/5/2(金) 横島・横田港一文字波止   「月刊レジャーフィッシング」取材釣行   

〜 どうにか4魚種揃い踏み 〜

● 今週はテレビ取材に続いて雑誌の取材も入った。今日は平日で仕事を抜けて来ているので,午後から仕事に復帰するために昼ごろまでの釣りになる。今日は満潮が11時過ぎごろの大潮。時期的にも,福山方面のかぶせ釣りは今がピーク。蒲刈や瀬戸田はもう最盛期を過ぎているので,釣り場は田島・横島方面が狙い目になる。取材のため釣り禁止の場所(たとえば横島のタンク波止)には入れないこともあって,一番チヌが釣れそうな横島の一文字波止を選んだ。今回同行してくれるのはSATさん。都合で遅れて行く,と連絡が入った。

● 今回は釣行記の執筆も頼まれている。カラーページなので,顔なじみの記者・Yさんがカメラマン役。朝6時に村上餌虫店に渡船の予約を入れておいた。エサのカキの調達のため5時半ごろ現地に着いて,近くの波止の石垣でカキを打っていたら声をかけられた。声の主は,ゴトウさん。明日タンク波止で使うカキを採りに来たとのこと。今の時期は,真夜中に出ないと場所取りが難しい。春のシーズンの間に1回は行きたかったが,結局今年も行けなんだ(今からの時期は人が多いため,重たい荷物を運んで行ったら釣り座がなかった,という最悪の事態は避けたいので)。

● Yさんと渡船で波止に上がり,最初に東(田島)側の端で竿を出すことにした。このポイントでは去年の5月12日にSATさんがチヌを8枚上げている。ちょうどメバルの夜釣りの人と入れ違いに入ることになり,「釣れましたか」と聞くと「流れモが多いよ」との返事。じっさい,波止の周り一面に流れモが漂っていて,釣りづらそう。まだ満ち潮はほとんど流れていない。今日のタックルは,1.8mイカダ竿に道糸2.5号・ハリス2号・チヌバリ4号のいつもの仕掛け。1.5mと2.1mの竿も持って来てある。田島の大波止の方を向いてマキエをして,6時半過ぎごろから釣り開始。何投かするうちに,数m沖に投入したサシエにハゲっぽい当たりが出始めた。それから間もなく,着底の瞬間に小さな当たり。合わせると,ハリ掛かりした。良型のハゲかと思ったら,浮いてきたのはチヌ。いきなりの本命。タモ入れして検寸すると,このあたりの波止ではアベレージサイズと言える36cmだった。

● このときの時刻が6時55分ごろ。この調子ならまだ何枚かいけるか?と思ったが,その後当たりが遠のいた。潮は多少流れ出したが,まだ緩い。実は田島側の端では今までほとんど釣ったことがなく,潮の流れや時合いがよくわからない。今までこの一文字波止に来たときは,たいてい西(横島)側の端,つまり赤い灯台の根元で竿を出している。あっちなら潮の流れもわかっているので,移動することにした。竿とバケツとクーラーと落としダモを持って,7時50分ごろから西端で釣り開始。足元にマキエをして,第1投。いきなり魚の反応あり。少しして,サシエを投入し直すため竿先をしゃくったら,何か魚が付いている。いきなり足元の岸壁に向けて走り出したのでびっくりしたが,上がってきたのは30cm級のコブダイ。

● このあと8時半ごろまで,コブダイの入れ食いモード。1尾目のすぐ後に35cmが釣れて,さらに大型のバラシがあったので,仕掛けをチェンジ。2.1mの竿に道糸5号・ハリス4号・ハリは伊勢尼10号という,コブダイ仕様に切り替えた。4号ハリスじゃどうかな?と思ったが,第1投目から「ゴツン!」と魚がヒット。ラインが太いので,右へ移動しながら足元でやり取りし,上がってきたのは予想どおりの50cm級。これが釣れてからしばらく当たりが遠のいたので元の1.8mの竿に戻したら,また30cm級がヒット。さらにバラシも1回。25cmのアイナメも釣れた。ほとんど投入のたびに当たりが出るフィーバー状態が30分くらい続き,一段落した8時40分ごろにSATさんの乗った船が到着。SATさんは東端へ入った。

● その後は潮が流れ出してきたので,チヌ狙いで遠投したが魚の反応なし。足元狙いに切り替えると,エサ取りっぽい当たりがある。「チヌもコブもアイナメも釣れたし,あとハゲが釣れたらええんですけど」とYさんと話していたら,そのハゲが掛かった。時刻はよく覚えてないが,9時半ごろか。典型的なハゲの当たりではなく,ちょっと活性が低い感じだった。このあとYさんはSATさんの方へ。ちょうど行ったところでコブダイがヒットしたとのことで,48cmだったそうだ。こちらは一時的にハゲの活性が上がって,いい当たりが出たがちょうど風が吹いてきて当たりが取れず。それでも,当たりが遠のいたら遠投に切り替えて場所を休ませ,しばらくしてから足元にサシエを落とすと2,3回はハゲの当たりが出る(その後はまた沈黙する)というパターンで,納竿までにハゲをもう2枚追加。SATさんもランキングサイズのハゲを釣った。遠投の方は潮の流れが速くなったときに1回だけハリ外れのバラシ(魚種は不明。チヌかアイナメだと思う)があっただけで,あとはまるで魚の気配なし。足元の方が魚の数は多い。ただ,釣れたハゲが全部オスだったことから見て,このポイントのハゲは来週あたりから下り坂だろう(最盛期に釣れるハゲはメスが多い)。雑誌の記事には「これからの時期にまだ狙える魚」を出す必要があるので,そういう意味ではコブダイが数釣れたのはよかった。コブダイなら7月くらいまで狙える。12時過ぎに納竿。今日は天気もよく(途中から風が出てハゲの当たりが取りづらかったのは残念),主要魚種が全部釣れたので,取材としては成功だっただろう。こないだのテレビ取材も,この波止でやっときゃえかった。

 5/2の釣果  (かぶせ釣り)  

  ・コブダイ(50・35・31・31cm) 4尾

  ・ウマヅラハギ(32・28.5・28cm) 3尾

  ・チヌ(36cm) 1尾

  ・アイナメ(25cm) 1尾  

※一番下のコブダイ(48cm)と中央のウマヅラハギ(33cm)はSATさんの釣果です。

 

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