2002/01/01 up

◆ おせち料理(2002) ◆

今年は付き合いで市販のおせちを買っているので,自作のおせちは例年より少なめ(二段がさね)です。私の祖母(100歳!)が年に何度か養護老人ホームから実家へ帰ってきますが,帰るたびに「肉を食わせい」と言うそうです。老人ホームの食事では元気が出ないとか。で,おせちには肉料理をたくさん入れています。オーソドックスな料理は実家で作るので,なるべくダブらないようにと考えました。なお,メニューは毎年出版される料理の本の中から適当に選んで作っています。めでたい料理であるかどうかは,あんまり考えてません。


【一の重】

(左上)

牛肉のアスパラ巻き。門松に見立てるつもりが,肉がデカすぎて着ぶくれになってしまいました。これは去年も作ったもの。

(右上)

ぶりの有馬煮(ふう)。「有馬煮」とは,山椒の実の佃煮を加えて煮た料理を言います。ところが,「山椒の実の佃煮」というものが毎年入手できません。仕方なくパック入りの「山椒の実」(佃煮ではないもの)を使いました。

(右下)

自家製焼き豚。五香粉の分量が多すぎて,ちょっと個性的な味になってしまいましたが。

(左下)

鶏肉の山東風蒸し物。これはイケる味でした。本来は鳥もも肉(クリスマスに食べるやつ)で作るのですが,これも入手困難(スーパーにはスパイスをふりかけたやつしか売ってない)。骨つきのぶつ切り肉で代用しました。作り方は下を参照。

<鶏肉の山東風蒸し物の作り方>

@ 鳥もも肉2本(またはぶつ切り2パック)を,しょうゆ(3)+たまりしょうゆ(1)+酒(1)の割合のつけ汁に1〜2時間つけます。

A そのまま,衣をつけずに油で揚げます。

B ドンブリに揚げた肉と白ネギのぶつ切り・ショウガの薄切り・(あれば)山椒の実を入れて,蒸し器で1時間蒸します(右の写真は,蒸し器に入れたところ)。

C キュウリを包丁の腹でたたいて,適当に切って皿に盛ります。

D 肉をさましてから身をほぐし,キュウリの上にのせて,たれ(蒸した汁にしょうゆ・酢・ごま油を同量ずつ加えたもの)をかけて冷蔵庫で冷まします。


【ニの重】

(左上)

花チンゲン菜。チンゲン菜の株のところを花のがくの形に切って,その中にハッパのみじん切りとエビのすり身をあえて入れ,蒸したもの。1つがけっこうデカいので,食べごたえは十分。

(右上)

カニの茶巾蒸し。おととしはコブダイのすり身を使いましたが,今年はタラで代用。これにカニカンと干しシイタケ・みつばなどを混ぜて薄焼き卵で包み,蒸したもの。入れ物に詰めこみすぎて,ぐちゃぐちゃに見えますな。

(右下)

上はコンニャクの南蛮漬け。下は(ゴマに隠れて見えませんが)たたきごぼう。コンニャクは揚げたものを漬けてますが,なかなかユニークな味です。

(左下)

上は菊花かぶ。これは毎年作ります。下は日の出レンコンという名前のついた料理。レンコンを赤ワインで煮て,中にクリームチーズを詰めたものです。キワモノですね。不思議な味。もう作りません。


【その他】

(上)

エビの塩茹で・カズノコ。定番です。尾道に水揚げされるのは主に,地元で「シラサエビ」と呼ぶもの。クルマエビより美味しいという人もいて,実際非常に美味です。

(下)

チーズケーキ。手間かかってます。女房の実家では,たいていお菓子が一番喜ばれるので。

 

【実家のおせち】

黒豆・ブリの刺身・煮しめ・田作り・コブ巻き・焼きアナゴ・ブリの照り焼き・エビなど。魚は懇意の魚卸業の人から分けてもらうので,味は保障つき。ブリとアナゴは炭火で焼くので,なかなかよそでは食べられない味です。

※ 例年,おせち料理の食材調達には苦労します。福山・尾道近辺で次の3点を入手できる店をご存知の方は,メールで教えてもらえると嬉しいです。

@ ちょろぎ(黒豆の上に乗せるやつ)

A 山椒の実の佃煮(ビン詰め。有馬煮用)

B グラハムクラッカー(砕いてケーキの台にするやつ)

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