今回のおせちにはコブダイの料理を入れたいので,食材調達に生名島へ。この日にコブダイを確保して干物を作り,冷凍しておいて正月前に焼く,という予定。12月30日に生きのいいコブダイが調達できたらベストではあるが,万一失敗したときのことを考えて早めに。ところがこの日は,埠頭用地で2回バラシ(ハリス切れ)があったのみ。やむなく,代わりにアジを釣る。17cmくらいのが入れ食いで,25匹ほどをゲット。持ち帰って,半分は夕飯用の刺身に,残りの半分を干物にした。干物は,塩水(目安は水1カップに塩を小さじ2杯くらい)に1時間ほど漬けて,干し網に入れて屋外に数時間吊るす(扇風機の前でもOK)。物干しにアジを干した後,福山の中心街へ買い出しに。
松永の田舎では手に入らない食材を求めてイトーヨーカドーと天満屋の食品売り場へ行ったが,結局買えたのは,ケシの実・山椒の実の佃煮・トンブリ・シナモンスティックなど。ここでは手に入らなかったちょろぎ(長老木)も,後日親戚が尾道駅前の福屋で買ってきてくれたので,欲しかった食材が今回は全部手に入った。しかし,結果から言うと,これらの「変わった材料」を使った料理は,あんまり評判がよろしくなかった。せっかく普段とは違う味にチャレンジしたのに・・・
というわけで,コブダイ調達のラストチャンスに賭けて,再び生名島へ。この日は倉敷のマサさんも協力してくれることになっているので,二人ともボウズということはあるまい。7時ごろ埠頭用地へ行くと,マサさんの姿はなし。しかし,対岸の長い波止(生名港左手)の先端に,赤い服を着た釣り人が座っているのが見える。時々カナヅチの音が聞こえているので,あれがマサさんらしい。向かい合うようにして竿を出したが,なんとこの日はコブダイの当たりはたった1回だけで,かろうじて33cmを1尾キープ。10時ごろマサさんの所へ行くと,あちらもまだスカリが降りてない。「ついさっき食べごろサイズのやつをハリ外れでバラした」とのこと。何やっとんや〜!と自分のことは棚上げして生名島に見切りをつけ,因島へ戻った。消防署前の波止(南)の先端にかぶせ釣りの人がいて,スカリには30〜40cmくらいのコブダイが3匹入っていた。が,知らない人にいきなり「このコブダイください」と言うのも気がひけるので,北側の護岸で地力で調達を試みる。しかしここでもバラシが1回あっただけ。あきらめて帰ろうとしたところで,12時前ごろマサさんから連絡が入った。「釣れたで。ちょっと大きいけど」。サイズを聞くと,68cm!デカすぎっ!しかしもう1匹小さいのが釣れているというので,そっちをもらいに再び生名島へ。35cmくらいのを1匹もらって,どうにかこうにか食材は確保した。
2匹の小ぶりのコブダイを持ち帰って,2時半ごろからいよいよおせち作り開始。まず,コブダイの干物の仕込み。これを作ろうと思ったのは,「月刊釣り情報」12月号の記事を見たため。本に載っていたのはプロ仕様なので,今回シロウト向けのレシピを下にご紹介。
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下ごしらえ=40cmくらいのコブダイを切り身にして(骨はなるべく全部取る)をひと口サイズに切る。
● 塩干し=水2.5カップ・酒0.5カップ・塩50g(大さじ3杯強)に1時間漬ける。
● みりん干し=みりん1.5カップ・酒1カップ・薄口しょうゆ0.5カップに1時間漬ける。
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干し網などに吊るし,数時間干す(扇風機の風でもOK)
写真は,みりん干しの漬け汁に漬けた状態。干したものは冷蔵庫なら2〜3日保存可能。長期間保存するときは冷凍庫で。食べる直前に網で焼く。塩干しとみりん干しを一緒に焼くときは,糖分の入ったみりん干しの方がコゲやすいので注意。下の写真は,アジの開きとコブダイの干物を焼いたもの。

コブダイは西京漬けも美味いが,ちょっと手がかかるのが難。干物の方が作るのは多少簡単で,午後の早い時間に作ればその日のうちに食べられる。塩干しもみりん干しもコブダイのクセが抜けて,食べやすい味になる。家族みんなに食べさせるには,どちらかと言えばみりん干しがお勧め。
ところで,今回は1月1日の夕方におせちを広島へ持参することになっていたので,まる2日以上,ほとんど料理にかかりきり。種類が多いので,タイムスケジュールをあらかじめ組んでおいた。その予定に従い,30日にはこんな作業をした。
● かつおだしを取る。いろんな料理にだしを使うので,熱湯にだし用の削り節を入れて,まとめて1リットルくらいのだしを作っておく。
● 干ししいたけをもどして,甘辛煮を作る。これをきざんでいろんな料理に入れると,味がよくなる。ついでに,しいたけの戻し汁もだし用にキープ。
● かぶをスライスして,甘酢漬けを作る。これも,きざんだりしていろんな料理にアレンジできる。
このほか,おせち料理を食べるのは2日後(1月1日)の夜がメインになるので,日持ちのするものを先に作っておく。この日は主に,寒天を使った料理を作った。
● 錦寄せ
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鳥手羽先5〜6本を,2.5カップの水で煮る。
A
煮汁をこし,塩コショー・醤油・コンソメの素で味をつけ,粉ゼラチン10gを加えて溶かす。
B
手羽先から肉を外して,こまかくちぎる。
C
流しカンに煮汁を張り,肉・いり卵(1個)・きぬさや(塩ゆでしてみじん切り)・干ししいたけの甘辛煮を散らす。
D
さまして冷蔵庫へ。(写真は流しカンから出したところ)
この料理は前にも一度作ったが,そのときは失敗した。今回はまずまずの出来。Aで作る「煮こごり用スープ」の味が,最大のポイント。これが不味いと,完成品もうまくない。もう1つは,手羽先にもかなりのコラーゲンが含まれているので,粉ゼラチンを入れすぎるとカチカチになる。切るときはなるべく小さめのひと口サイズに切ると,食べやすい。
● くずもち
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くず粉を買うと,くずもちの作り方が袋に書いてあるので,そのとおりにすればよい。
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くず粉を水で溶かす。
A
好みで砂糖を入れ,網でこして鍋に入れる。
B
木べらで絶えずかきまぜながら煮る。のり状のものができてきたら火からおろし,さらによくかきまぜて,均一ののり状にする。
C
流しカンに入れて,蒸し器で20〜30分蒸す。
D
冷水に入れて流しカンから外し,適当に切り,きなこと黒蜜をかけて食べる。
蒸す手間があるので,ちょっと面倒。Bはレシピでは上のように書いてあるが,実際は弱火にかけたままかきまぜると,自然に均一なのり状になる。仕上がりはわりと柔らかいので,ソフトに扱わないと穴が空いたりちぎれたりする。味は非常に好評。
● 梅花リンゴかん
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大きめのリンゴ1個の皮をむいてくし型に切り,芯を除く。
A
皮ごと1カップの水と砂糖(大さじ3)の入ったナベに入れ,煮る。
B
柔らかくなったら裏ごしして(皮は除く),寒天(4g)+砂糖(大さじ6)+水1.5カップとともに煮る。
C
食紅でピンク色になるよう染めて,流しカンなどに入れて冷蔵庫で固め,梅花型の抜き型で抜く。
● かぼちゃきんとん
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8つ割りにしたかぼちゃの1片(200g)の種を取り,ラップをしてレンジ(600W)で4分加熱する。
A
皮を取り,裏ごしする。
B
砂糖・みりん・栗の甘露煮のつゆ・塩少々を入れて,弱火で鍋にかけて木べらでかきまぜながら水分を飛ばす。
C
適当に切った甘露煮の栗を加え,さます。
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さつまいもを使う場合と違って,着色用のクチナシの実は不要。かぼちゃだけで,きれいな黄色に仕上がる。