★
倉敷のマサさんのオフ会レポート ★
倉敷のマサです。
オフ会に行きたいのですが、どうしようかと考えあぐねていたとき、
SATさんが急に来られなくなったとのこと。
「こりゃあ、まずい!ほんまにオフ会、できるんじゃろうか。」
天気も、初日はもちそう。もう、行くしかない!
今から考えると、オフ会に行って、「私がSATさんの替わりを努める」等、
できるはずもないのに、いったい何を考えていたんでしょうねえ。
でも、そのときは、そう思ったんです。
行くとなったら、1時半頃には、もう目覚めています。
HPや、天気予報などをもう一度確認し、準備万端整いました。
3時半頃には家を出て、コンビニで足りないものの買い物。
3時55分、玉島インター出発。
私、最近、釣りに行く車中どころか、カキを採りに行く車中でも、完全に
意識が集中してしまいます。今日の山陽道、所々霧が出ていましたが、
少しずつ、「心が澄みきっていく」のが分かります。なんと言いますか、
「当たりを待つときの心の状態」にほぼ近いものがあります。
もう、「ストレス発散状態」と言いますか、「脳味噌洗濯状態」に入って
います。おそらく脳味噌の中では、「ドーパミン」か「エンドルフィン」が
放出されているのでしょう。
私、これがあるから釣りをやっているのかもしれません。
いらんことは、何も考えていません。
とても気分が良く、「心が一つになった感じ」とでも言いましょうか。
河内インターに着いたのは、4時45分。ここまで50分かかっています。
河内インターを降りると、すごい霧。
時速30キロくらいで慎重に山道を下ります。
途中から霧が晴れ、竹原を右折し、蒲刈に向かいます。
向港着が、5時45分。玉島インターから、1時間50分で着いたことになります。
隣の車に人の気配。「おはようございます。」とあいさつされ出てこられたのが、
タカ坊さん。いやはや、早いこと。
少しお話しして、波止内側に入ります。タカ坊さんは、根本寄り。
私は、先端寄りに少し離れてすわります。まだ、誰もいません。
準備をして、夜明けを待ちます。
潮は、とうとうと流れ、見ていてとても気持ちがいいです。
薄明るくなってきたので、刺し餌を投入します。左に流れて着底しません。
「まあ、待っとったら、そのうち緩むじゃろう。」
のんきに構えていたのですが、何と、いつになっても着底しないのです。
刺し餌は左に流れて行き、ほおっておくと、スベリの方まで行ってしまいます。
そうすると、タカ坊さんの釣りのじゃまになります。
近くに落としても、左に流れてしまいます。
何と、「着底しない状態」=「釣りにならない状態」が、満潮前まで続きます。
タカ坊さんは、すでにコブダイを上げておられます。
やっと緩んで、着底。
当たり。
フグでした。
「これからだ!」
ところが、潮はすぐに走り出します。
しばらく釣りにならず、待ちます。
やっと近くの潮が緩み、着底。
当たり。
30センチ級のコブダイが上がってきます。
その後、また潮が流れ始めます。
これほど潮が速いとは、全く予想外でした。
満潮潮止まり近く、タカ坊さんが外側先端近くで釣っています。
「当たりがある」とのこと。
私、内側は引きは潮が流れず、釣りにならないと思って、引きはどこかに
移動しようと思っていました。でも、当たりがあるのなら、ちょっとだけやって
みようかなと思い、外側に移動します。
タカ坊さん、当たりが連発します。
コブダイの当たりらしいのですが、聞くと、「針はずれが多い」とのこと。
「ちょっと変じゃなあ」と思いました。
コブダイの場合、針はずれもありますが、まず連発することはないです。
いったい、何なんだ!
前、瀬戸田で針はずれを連発し、家に帰って考えて、「チヌに間違いない!」
と考え、翌日行って、やはりチヌが釣れたことがあります。
「チヌか・・・。しかし、あの引き。チヌじゃったら、60センチオーバーになる言うて
タカ坊さんようたし・・・じゃあ、いったい何なんだ!」
そこにやってきたのは、まさ父さん。挨拶もそこそこにお聞きしたのは、
まるささんが、40何センチのイシダイを上げたとの情報!!
「うわー、すげーー!!」
「これは、限りなく怪しい!」と、思いました。
「タカ坊さん、さっきからのバラシじゃけど、何匹かはイシダイが入っとる可能性が高いで!」
もし、そうであるならば、先ほどの引き、半端なサイズのイシダイではない!
もう、完全に集中しました。
もうすでに、引きに入っている。
潮が走り出した。
しかし、緩む瞬間があることに気づく。
当たり。
上がってきたのは、56センチコブダイ。
まずは、これで食材調達。
ほっとした。
しばらくして、当たり。
でかい!!
70センチ超級のコブダイか!!
底をゆっくりと、左に進む。
底が切れない。
バラし!!
その時、チモト切れだったのか、ハリス切れだったのか、思い出せない。
ただ、コブダイだと思っていたのは確かだ。
潮が走ったり、たまに緩む瞬間があったりしている。
沖には、激流が走り始めている。
ふと、岩黒島を思い出す。
この春から通い詰め、釣りにならない時間、沖を走る激流を眺め続けていた。
『この激流の中のどこかに、大きい魚がおるんじゃろうな。』
我に返り、海を見ると、少し緩んでいる。
刺し餌が、足下に入る。
「ん!」
竿を揺らす、ほんの小さな当たりに瞬間的に合わせる。
「根掛かりか?」
すぐに左にゆっくりと動く!
「70センチ級コブダイ!!」
タカ坊さんに叫んでいた。
「上がらないかもしれない。」
そう思いながらも、腰を落とし、全身をバネにして、ゆっくりと上げにかかる。
少しだけ浮いた。
顔がこちらを向きかけているのが分かる。
勝負に出る。
巻けるだけ巻いて、全身で上げにかかる。
「ジリジリジリジリ!!」
ドラグが唸り、スプールから道糸が走り出る!!
それでも、巻き取れるだけリールで巻き取る。
スプールから出ている道糸と、巻き取っている道糸の、どちらが多いかを瞬時に考える。
分からない。
どれだけ巻いただろうか。
ここの足下は、リールを10回巻いたら上がってくるのは確かめている。
もう、30回以上は巻いている。
それでも上がってこない。
タックルは、
筏竿2.1メーター、レバーブレーキ付きスピニングリール(ダイワ『TRISO 2500 LBD』)、
道糸 シマノIPITCH磯3号、ハリス トヨフロンL ハード2号、針 がまかつ チヌ針(金)3号だ。
ここまでやり取りしても切れない。
「『ハリス2号』は、持つ!」、そう思った。
魚が、どのように動いたのか、思い出せない。
ただ、沖に出だしたことは、はっきりと覚えている。
猛烈なスピードで、道糸が引きずり出される。
一瞬、ドラグの設定を変えようかとも思った。
しかし、今日初めて使うリール。
うまくいく可能性は少ないと、考えた。
思い出したのが、この前の瀬戸田での出来事。
ばかでかいトビエイを「スレ」で掛け、波止の角から先端まで引っ張って行かれたときのこと。
何回か、水際まで上げるのだが、「羽」に掛かっているらしく、どうやっても口を水面から出せない。
先端まで引きずられたとき、勝負に出た。
スプールからは、道糸がギュンギュン出まくっている。
人差し指を、スプールに掛けて、止めた。
「バン!!」
ガイド2個が吹っ飛び、そこから道糸がぶち切れた。
「スプールを完全に止めたら、おそらく道糸かハリスが切られるだろう。しかし、これしかない!」
唸るスプールを、そっと指でさわる。
少しずつ、力を加えていく。
猛烈な勢いで沖へと走っていた魚が、止まった!!
「こっからじゃ!」
指をスプールにおいたまま、上げにかかる。
魚が近寄ってくるのが、分かる。
何か見えた!
「イシダイ!!!」
瞬間、魚は身を翻し、真っ逆様に突っ込んでいく!
道糸がすごい勢いで、出ていく。
「しきり直し!」
再度、上げにかかる。
見えてきた白い魚。
「縞模様が、消えかかっている!でかい!!」
真っ逆様に突っ込んでいく魚!
いったい、何度繰り返したことだろう。
水面下数十センチまで上がってきたところで、全身の力を振り絞るがごとく
真っ逆様に底に向かって突っ込んでいく魚が、そこにいた。
このやり取りを何度となくしていくうちに、不思議な気持ちが湧いてきた。
「おまえは、そんなにまでして底に帰りたいのか」
その魚の命を感じた。
海という自然そのものと、その魚の命を通じて直に対峙した気がした。
その瞬間、私も「自然」だった。
「もう、バラしてもええ。」
本気でそう思った。
これだけこの魚とやり取りをさせてもらったことで、もう満足した気がした。
タカ坊さんが、タモを持って待機してくれている。
水面から、少し口が出た。
入らない。
何度か挑戦した。
魚は、上手くかわし、水底へと突っ込んだ。
そして、ついにタモに入った!!
バン!!
魚が暴れて、タモの首が折れてタモは海に沈んでいく。
魚は、タモと一緒に突っ込んでいった。
タカ坊さんが走る!
私の落としダモを持って全力で走ってくるタカ坊さんが、視野に入った。
上げていった。
入らない。
今まで、1回しか、口を出せていないのだ。
口が、出た!
入った!!
タカ坊さんが引きずり上げて、波止に下ろす。
でかい!!
今までに、見たことのないイシダイだ。
しま模様がほとんど消えていて、口だけが真っ黒だった。
計ってみると、50センチだった。
重さは、2.7キログラムあった。
しばらく休んで、釣りを再開した。
短期間に当たりが連発し、全てコブダイだった。
スカリには、50センチのイシダイ、56センチを頭にコブダイが6匹
となり、これ以上入れると、壊れてしまうと思った。
潮が走り出し、タカ坊さんと話をしていると、フカセの釣り人が見に来られた。
情報を色々と教えていただいて、とても有意義な時間だった。
フカセの釣り人が帰られた後、少し潮が緩んだ気がした。
刺し餌を投入すると、微妙な当たり。
合わせると、すぐに左へ走る。
追いかけて、上げ続ける。
魚種が何かは、分からない。
最後に、波止の穴に突っ込む。
何とかかわし、水面まで上げた。
タカ坊さんにタモ入れをしていただき、波止に下ろしてもらった。
40センチのイシダイだった。

まさか、2匹もイシダイが釣れるとは思いもしませんでした。
スカリを、イシダイ用とコブダイ用に分けて釣りを続けました。
まるささんが来られ、写真を写してくださいました。
まさ父さん、コバさん、コバさんのお友達、タカさんも来られました。
まるささんが言われるには、「今日はコブダイが結構おるけえ、
もうええから」とのことでした。
引き5分を過ぎると、潮が動かなくなり、当たりが途絶えます。
片づけを始めていると、地元のおじいさんがやってこられました。
「何も釣れない」と言われるおじいさんに、
「コブダイで良かったら持って帰られます?」と言うと、
「今日は、息子夫婦が帰っとるけえ、喜ぶわ」とのこと。
大きい方から2匹をお渡しすると、喜んで持って帰られました。
しばらくすると、コブダイを差し上げたおじいさんが来られて
片づけをしている私に向かっておらばれます。
「あんたあ、ミカンはいらんかのう。」
「いやあ、気を使わんとってください。」
おじいさん、車でまた帰られます。
少しして、駐車場からおじいさんの声。
「こけえ、ええとくけえなあ。」
そう言って、おじいさんが帰られます。
「えらい、すみません。」
小さいコブダイは逃がし、残った2匹も逃がそうと思ったのですが、
駐車場の方で地元の方が二人話をされていたので、声を掛けます。
持って帰ると言われるので、1匹ずつ差し上げました。
待ってくださっていたタカ坊さんと一緒に、大地蔵に向かいます。
実は、向港でまるささんにお願いしていたことがあります。
イシダイの大きい方を、ぜひとも持って帰って、息子に見せたいのです。
まるささんは、「ええよ、2匹持って帰りゃあええが。」と言ってくださいましたが、
そう言うわけにはいきません。「1匹だけ」ということで、お願いしました。
食事の準備、まるささんに相当負担が掛かったことと思います。
すみませんでした。「SATさんの替わり」どころか・・・・・やっぱり、
いつものように「口で仕事」をしてしまいました。
宴会は、いつものごとく、大変楽しいものでした。
宴会の途中で、今日向港で考えたことを皆さんに話しました。
それは、「明日、向港外側で、満潮潮止まりから5分引きにかけて釣ったら、
まずイシダイが上がるのは間違いない」と言うことと、「明日は、私は竿を
出さない」ということです。明日、向港外側へ行くと言われたのは、かるさんと
タカさんでした。「私が竿を出さない」と言うのを信じてくれた人は、いなかった
みたいですね。まるささんをのぞいては。多分。
翌朝、かるさん、タカさんと一緒に、向港に向かいます。
まさ父さんも来られました。
一応、ポイントと昨日の潮の流れを説明しましたが、何せ、満ち潮、
潮の流れが音を立てて流れているほどで、釣りになりません。
まさ父さんは、荷物を置いてDに行かれます。
かるさんは、サビキでもやっているとのことなので、まるささんと、
CのYS君親子のところへ行って、話をしました。
向港に帰ってみると、何と満ち潮なのに潮が緩んでいる。
かるさんもタカさんも、かぶせ釣りをしています。
角あたりには、コバさん、お友達も入られています。
タカさんに当たり。
相当でかいが、針はずれ。
コバさんにも当たり。
がんばっていましたが、急にテンションが無くなります。
真剣な顔のかるさん。いつものように笑っていません。
微妙な当たりかどうか分からないような当たりを合わせて・・・・・。
後は、かるさんのレポートでどうぞ。
私、当たりから釣り上げるまで、ずっと見ていましたが、多分私も、
昨日、今のかるさんのようにやっていたんでしょうね。勉強になりました。
釣り上げた魚、見てすぐに分かりました。
確実に、50センチをオーバーしていましたよ。
かるさん、おめでとうございます。すごかったですね。
家に帰り、息子に魚を見せます。あまりのでかさに、えらい驚いていました。
おばあさんにさばいて貰ったのですが、腹の中にでかい脂肪のかたまりがありました。
身を切った切り口から何か吹き出しているようなのでさわってみると、何と、脂でした。
驚いて、少し刺身にして貰い醤油につけると、何と、醤油が付かないほど脂が乗っています。
私、昨日石鯛の刺身を食べたのですが、「うーーーん、もうちょっとかな」と思っていました。
大きさなのか、1日置いたからなのかは分かりませんが、とんでもない美味さです。
これは、うちの家だけで独り占めしたらバチが当たると、急遽家内に電車で実家に半身を
持っていって貰うことにします。それから近所の方にも配りました。
刺身だけでなく、焼いたり炊いたりして食べてみようと思っていたのですが、そんなに残らず、
刺身だけになりましたが、息子が、バクバク食べていました。
今になって分かるのですが、私、土曜、日曜、月曜と、何かえらい興奮していたようです。
今日は、何か、ボーとしてしまいました。ボーとしながら考えたことがあります。
『何故、このような魚が私に釣れたのか』ということについてです。
3年前までは、高梁川でハゼしか釣っていなかった私です。その私がイシダイを釣ることが
できたのは、まるささんにお会いすることができ、本当に色々と教えていただいたからです。
何故、蒲刈島でイシダイが釣れたかというと、まるささんが見つけられたポイントを、惜しげも
なく私(たち)に教えてくださったからです。それは、蒲刈島だけではありません。
「本来、まるささんが釣るはずだったイシダイを、私が釣らせていただいた」のだと思います。
今回、行こうか行くまいか迷っていた私に、SATさんは、「一緒にテントで」と言ってくださいました。
タカさんもです。かるさんは、「車に乗せてあげる」と言ってくださいました。エスパーさんは、
「せんじがら」という撒き餌を撒いてくださいました。細原さんは、「イカ釣り講座を開くから」、
と言ってくださいました。まるささんは、民宿の紹介をしてくださいました。皆さんのおかげで、
今回蒲刈島に行けたのだと思っています。
タカ坊さんがいなかったら、私、向港外側に入っていません。まさ父さんがまるささんの
上げられたイシダイの情報を教えてくださらなかったら、すぐにやめていたかも知れません。
タカ坊さんがいなかったら、おそらく落としダモのタモ入れは、自分ではできなかったと思います。
と言うのも、2.1メーターの竿、長すぎて、上手くタモ入れをようしません。
それは、確実だと思います。
そう考えると、このような魚は、「私が釣ったのではない」。「まるささんに釣らせていただいた」、
「皆さんに釣らせていただいた」のだ、と言って間違いはないと思います。
まるささん、本当にありがとうございました。心から感謝いたします。
そして皆さん、ありがとうございました。
今はもう、まるささんや皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
この気持ちを忘れずに、今後もかぶせ釣りを続けて行きたいと思っています。
まるささん、今後とも、よろしくご指導ください。皆さん、これからもよろしくお願いします。
PS:50センチの石鯛を釣り上げたとき、ハリスが口の真ん中にあり、
引っ張っても動かなかったので、「針を飲み込んでいた」と報告しました。
家に帰って、おばあさんが、「針が取れん」と言うもんで、替わってやってみます。
1日氷詰めにしていたからなのか、全身が硬直しています。どうやっても口が
開きません。相変わらず、2号ハリスはイシダイの口の真ん中にあります。
出刃包丁を持って、口をこじ開けようとします。鈍い音がして、歯か刃がおれた
ようです。かまうことなく力一杯こじ開けると、やっとイシダイの口が開きました。
口の中を覗きますが、針が見あたりません。ハリスをたぐってみると、何と、針は
向かって左側の口の端(タクさんに教えて貰った「地獄」)に深く突き刺さっています。
何とか針をはずしました。チモトをよく見ると、ハリスがザラザラでした。切れるほど
ではありません。ひょっとして、このイシダイ、口に掛かったハリスをかみ切ろうとして
いたのかも知れないと思いました。でも、2号ハリス、細いのでイシダイの上の歯と
下の歯の間に入って、うまくかみ切れなかったのかと想像しました。
倉敷のマサでした。