2013/3/17 up

大人の英文法−014  進行形にできない動詞  

 

010 状態動詞と動作動詞」で,「状態動詞は進行形にできない」と言いました。

一方,010では次の例も出しました。

(a) He lives in Nagano now. (彼は今長野に住んでいる)

(b) He is living in Nagano now. (彼は今長野に住んでいる)

(a)の live は状態動詞,(b)の live は動作動詞として使われています。

これを言い換えると,次のようになります。

×「live は状態動詞だから進行形にできない」

「live は状態動詞として使うときは進行形にできない」

一方,常に状態動詞として使う(動作動詞としての用法を持たない)動詞があります。

たとえば belong to(〜に所属している),consist of(〜から成る),contain(〜を

含んでいる),own(〜を所有している)などの,物[人]と物との関係を表す動詞です。

これらはどんな場合にも進行形にしません。haveも「持っている」の意味では進行形に

しません(「食べる」などの意味では動作動詞なので進行形にできます)。

I belonged [×was belonging] to the baseball club of my junior high school.

(私は中学の野球部に所属していた)


resemble(〜に似ている)は,「(子どもが親などに)だんだん似てきている」という意味では

進行形にする,と辞書に書いてあります。

Tom is resembling his father.(トムは父親に似てきている)

*「トムは父親に似ている」は Tom resembles [×is resembling] his father.

ただし私の経験では,ネイティブの中にはこの文を認める人と認めない人がいます。

認めない人は「resemble は進行形では使わない」と言います。状態動詞として使うのが

ノーマルな用法なので,is resembling だとホラー映画か何かのように「見る見るうちに

顔が変わっていく」という感じを受けるのかもしれません。

 

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