2013/9/22 up

大人の英文法053−had betterの用法 

 

had better(〜する方がよい)について,実用上は次のように覚えておきましょう。

@「〜する方がよい」の意味は should で表すのが無難。

A 会話では You'd better 〜 のように短縮して使う。

B You'd better は目上の人には使わない。

had better の主語として使うのは,普通は I,we,you のどれかです。

I'd [W'd] better be going. (そろそろおいとました方がいいですね)

*帰り際に使う表現。goよりもbe goingの方が穏やかに響きます。

  この点については,020 未来進行形 も参考にしてください。

you had betterは「あなたは〜する方がよい。そうしないと悪いことが起きますよ」と

いうニュアンスになります。場合によっては一種の脅迫のように響くため,強制の

度合いは should(〜すべきだ,〜する方がよい)よりも強いとされています。

You'd better を目上の人には使わないのはそのためです。次のような文は可能です。

Maybe you'd better see a doctor.

 (君は医者にみてもらう方がいいんじゃないかな)

*この文では「医者にみてもらわないと悪いことが起きるかも」というニュアンスが

  しっくりきます。表現を和らげるために,you'd better には maybe,perhaps,

  I think などを添えるのが普通です。

*くだけた表現では had を省略して,You better see a doctor. のようにも言います。


 

大学入試対策としては,had better not の形が重要だと言われます。

You'd better not go there.(君はそこへ行かない方がいい)

*You'd not better go there. とは言いません。

否定文は実際にも使われますが,疑問文(Had I better 〜?)は知らなくていいでしょう。

「私は〜した方がいいですか」は Should I 〜? で表すことができます。

また,〈had better have+過去分詞〉(〜する方がよかったのに)の形は現代英語では

ほとんど使いません。

 

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