had better(〜する方がよい)について,実用上は次のように覚えておきましょう。
@「〜する方がよい」の意味は should
で表すのが無難。
A 会話では You'd better 〜
のように短縮して使う。
B You'd better
は目上の人には使わない。
had better の主語として使うのは,普通は I,we,you
のどれかです。
・I'd [W'd] better
be going. (そろそろおいとました方がいいですね)
*帰り際に使う表現。goよりもbe goingの方が穏やかに響きます。
この点については,020
未来進行形 も参考にしてください。
you had betterは「あなたは〜する方がよい。そうしないと悪いことが起きますよ」と
いうニュアンスになります。場合によっては一種の脅迫のように響くため,強制の
度合いは should(〜すべきだ,〜する方がよい)よりも強いとされています。
You'd better
を目上の人には使わないのはそのためです。次のような文は可能です。
・Maybe you'd better see
a doctor.
(君は医者にみてもらう方がいいんじゃないかな)
*この文では「医者にみてもらわないと悪いことが起きるかも」というニュアンスが
しっくりきます。表現を和らげるために,you'd
better には maybe,perhaps,
I think などを添えるのが普通です。
*くだけた表現では had を省略して,You better see
a doctor. のようにも言います。
大学入試対策としては,had better not
の形が重要だと言われます。
・ You'd better
not go there.(君はそこへ行かない方がいい)
*You'd not better go there.
とは言いません。
否定文は実際にも使われますが,疑問文(Had I better 〜?)は知らなくていいでしょう。
「私は〜した方がいいですか」は Should I 〜?
で表すことができます。
また,〈had better have+過去分詞〉(〜する方がよかったのに)の形は現代英語では
ほとんど使いません。