2013/11/17 up

大人の英文法058−動名詞の本質 

 

動名詞の基本形は〈動詞の原形+ing〉であり,「〜すること」という意味を表します。

たとえば read(読む)という動詞からは,reading(読むこと)という形ができます。

(a) I like reading. (私は読書が好きです)

      S    V          O

(b) I like reading novels. (私は小説を読むことが好きです) 

      S    V                   O

(a)の reading は「読書」という意味の名詞と考えてもかまいません。

日本語で考えても,たとえば「ボクシング(boxing)」「ジョギング(jogging)」などは純粋な

名詞と感じられるはずです。つまり -ing には「名詞を作る」という働きがあります

(b)は,もともとは次のような表現だったと考えることができます。

(b') I like the reading of novels.

下線部は「小説(novels)+の(of)+読書(reading)」という形です。

【参考】the がついているのは,readingがof novelsによって限定されているため。

(b)は(b')をより簡潔にした言い方です。次のように考えればいいでしょう。

read novels(小説を読む) → reading novels(小説を読むこと

 

では,動名詞と不定詞にはどんな違いがあるのでしょうか。

「読むこと」という意味は,reading(動名詞)でも to read(不定詞)でも表すことができます。

reading は,上で説明したとおり,純粋な名詞により近い言い方です。「読書という行為一般」

と考えてかまいません。一方 to read は,057で説明したとおり,個別の行為を意味します。

不定詞と動名詞の違いとして,次の点を頭に入れておいてください。

・不定詞=未来志向/個別の「行為」を表す。

・動名詞=抽象的な「ことがら」(一般論・習慣)を表す。

 

この違いは,次のような例で確認できます。

(c)  My dream is to write [×writing] a novel.   (私の夢は小説を書くことです)

(d)  My hobby is writing [×to write] poems.   (私の趣味を詩を書くことです)

(c)の to write(不定詞)は,「(1本の小説を)書く」という個別の(かつ未来の)行為を表します。

(d)の writing(動名詞)は,「(詩の)創作」という一般的なことがら[習慣]を表します。

形の上では(c)(d)とも不定詞・動名詞のどちらも使えるはずですが,実際には意味に応じて

使い分ける必要があります。不定詞と動名詞のこのような違いは,〈V+不定詞/動名詞〉の

形を理解する上でも重要です。

 

参考までに補足しておきます。

たとえば collect(集める)という動詞からは,collection(収集)という名詞ができます。

したがって,「私の趣味は切手の収集です」は次の2通りの文で表すことができます。

(e) My hobby is the collection of stamps.

(f) My hobby is collecting stamps.

しかし,たとえば make(作る)という動詞には「名詞形」がありません。したがって

私の趣味は模型飛行機を作ることです」を英語で表そうとした場合,

(g) My hobby is the     ?     of model planes.

(h) My hobby is making model planes.

(g)の「?」の位置に置くべき「makeの名詞形」は存在しません。だから(h)のように動名詞

(making)を使わないと文が作れません。つまり動名詞は,純粋な名詞形を持たない

(make のような)動詞を使って文を作るためには必要不可欠な形だということです。

さらに補足して言えば,上の(e)と(f)を比べると,(e)はフォーマルな言い方であり,

(f)の方が口語的です。動名詞を使えば(f)のように短く簡潔な文を作れるので,

動名詞は会話での利用価値も高いと言えます。

 

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