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品詞と文の要素の関係
で説明したとおり,名詞はS・O・Cの働きをします。
したがって名詞的用法の不定詞はS・O・Cとして使えますが,実質的には次の
ピンクの文字の位置に現れると考えてよいでしょう。
(1) 第1文型=S+V
(2) 第2文型=S+V+C
(3) 第3文型=S+V+O
(4) 第4文型=S+V+O+O
(5) 第5文型=S+V+O+C
それぞれの例を1つずつ挙げておきます。
(2) To see
is to believe. (見ることは信じることだ→百聞は一見にしかず)
S
V
C *S・Cの両方が不定詞。
(3) I like to
sing karaoke. (私はカラオケを歌うことが好きだ)
S
V O
(4) My boss told me
to work harder. (上司は私にもっと熱心に働けと言った)
S V
O
O
(5) My boss wants me
to work harder. (上司は私がもっと熱心に働いてほしいと思っている)
S
V
O C
ただし,上の黄色い文字の(1)〜(5)のS・Oの位置に it
を置き,その it が後ろの
不定詞を指す形は可能です。
・ He found it
difficult [to
solve the problem].
(彼はその問題を解くのが難しいとわかった)
S
V O C
*it(形式目的語)が後ろの to solve the problem を指す形。
実用的な見地から言えば,上のように文構造を分析して理解する必要はありません。
たとえば〈tell+人+不定詞=(人)に〜するように言う〉と覚えておけば十分です。
不定詞の用法は個々の動詞の語法と密接に結びついているので,詳しくは動詞の項で取り上げます。
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