● 最終更新日 2009/12/30

<釣行レポート(2001年4〜5月−抜粋)>  

釣行日

釣行場所

情報提供者

2001/5/31

I 因島・小用港波止 倉敷のマサさん

2001/5/26, 27

H 因島・小用港波止 K.A.さん

2001/5/26

G 三原市・須波フェリー港波止 フルカワさん

2001/5/20

F 因島・小用港波止 倉敷のマサさん

2001/5/4ほか

E 因島・小用港波止 倉敷のマサさん

2001/5/13

D 因島・小用港波止

マサミチさん

2001/5/6 ほか

C 倉橋島

たけやんさん

2001/5/3〜6

B 田島・天神波止/因島・小用港波止/横島・釜戸(タンク)波止

マサミチさん
2001/4/28・29 A 因島・小用港波止ほか 倉敷のマサさん

2001/4/28

@ 横島・釜戸(タンク)波止

俊一さん

 


 

I 因島・小用港波止(2001/5/31=情報提供:倉敷のマサさん)

 

5月26日、いつも(最近)のように、家を早くに出ます。
井上陽水あたりを、たらたらと聞きながら山陽道を走る私は、「おっと、これはいけない」と、北原ミレイに切り替えます。

波止に着きます。
今日のポイントは、角から10メーター。決めていました。
この潮では、灯台の方が緩いのは、前回で分かっていたからです。(えらそうに)

しばらくして、3人組が入ってきます。隣に入った人、カブセです。
驚いたことに、まるささんのコピーの様な動きをします。
よく見ると、この間まるささんが波止を湧かせたときに教えてあげていたフカセの人です。

先週、初めてカブセをして、ボーズだったそうです。
今日は、チヌを1枚釣られました。お友達も、コブの小さいのを釣られました。
帰りがけに話をして、気になっていたので、
「流して帰られた方がいいですよ。ハエがたかるからって、さとうさんもホームページで訴えられていますよ。」と言うと、
「そうします!」と気持ちよく掃除をされる人なのでした。
「さとうさんと一緒に釣りたいなあ」 そう、言っておられましたよ。
海田から来られているそうで、
「そんなに遠くから!」と言ったのですが、家に帰ってから地図を見ると、倉敷と目くそ鼻くそでありました。

次に登場されますは、先週まるささんにお話ししました岡山市のお兄さんです。
実家が因島と言うことで今日、帰ってこられたそうです。
このホームページを見て、「全て」を用意しておられます。
何か、さっきも同じ様な人を見たような気がするのですが・・・・。
灯台内側で釣られます。
私は知っているのです。
あそこはコブダイが釣れると、何人の人からも聞いていたのです。
うーーーーむ、マニアか!(後で聞くと、外側は難しそうだから、そこで釣ったとのこと)
それにしても、まるささんのホームページを初めて見て用意をして、40センチオーバーともう一匹コブダイを釣られましたよ。
勘弁してよ!わし、アイナメの後、2ヶ月丸ボーズでしたよ!
地元は強し・・・と言うより、実力ですね。
やっぱり、本気で釣りをしていた人がカブセ釣りを始めたら、ワシやこう、勝負になりません。
でも、カブセ釣りを始めた人に二人も出会ったとiいうことに喜びを感じる倉敷のマサなのでありました。

であろうはずはありません!
私はまだ一匹も釣れていないのであります!

今日のタックル。
いつもなら、イカダ竿で試す。
上がれば良し。上がらなかったら、磯竿で勝負!
そうだったはずなのですが、昨日うとうととしながら、まずは、磯竿で、一本!
後は、ゆとりを持ってイカダ竿!
閃いちゃったのです。

イカダ竿で釣れなかったコブダイを磯竿で釣り上げた倉敷のマサは、慢心していたのか!
その日の方針を見誤ってしまいます。
まずは朝の時合い。
あっと思う間もなく、根にもぐられます。
その後、ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーと当たりがありません。
満潮前の時合いも逃します。
角からいくら道糸を沖に出しても、全く当たりません。
海田のお兄さんとお友達、チヌを1匹上げた後、コブダイの当たりが何回かあります。
「お、こりゃあすげー!」
ハリスをぶち切られても、楽しんでおられる様子。
「それが一発こっちに来りゃあ、絶対に上げちゃるのに・・・。」

当たりません。
海田のお兄さん達、帰られます。
昼過ぎに、どこかで見た顔、そう、岡山市のお兄さん。
「来シーズンに向けての練習です。」
うーーん、初々しくていいですね!
「がんばってください!」
カブセ釣りの道は、奥が深いのです。
しばらくボーズでも、私のようにがんばって欲しい!
俊一さんとマサミチさんは、私にとっては先輩。
その私に、後輩ができたのです。
ムフフフ。

しばらくして、灯台の方に動きがある。
「あ、落としダモを使っている・・・赤い!40センチくらいか!」
「え!!練習じゃったんじゃあなかったん?・・・・・」
さっきの海田のお兄さん達も後輩。
チヌと小さいながら、コブダイを釣って帰られた・・・。

尻の方がそわそわし、へその下当たりがふわふわする。
これは、最も良くない兆候であります。
こんな時に行動して、いいことは何一つないのはよく分かっているのですが、もういけません。

1匹でも、魚を釣るんじゃ!

波止から飛び降り、磯竿を置きイカダ竿を見ます。
2、1メーターのイカダ竿を使おうと思っていましたが、針が付いていない。
1、6メーターのイカダ竿に刺し餌をつけます。
風が吹き始めます。
何投めかの時に、糸をもつらせ2、1メーターのイカダ竿に替えます。ハリス4号、針グレ10号。
やっと、落ち着いてきます。
当たり。
小さいホゴです。
あなたではありません。

しばらくして、当たり。
そう、あなたなのです。
どうにか底を切ります。
きつい!何とかやっとリールが巻けます。
かなり沖です。右左には、ほとんど動きません。
「これは、確実に上がる!」

「ガタ!」 音と共に、リールが巻けなくなります。
この竿は、1、8メーターから、2、1メーターまでの2WAY方式です。3本のパーツで構成されています。
2WAY用の2本目のパーツは、1、8メーターの時は、竿尻のキャップに差し込んで固定されます。
魚の引きで、2、1メーターの竿が、一気に1、8メーターに縮みます。
キャップが緩み、パーツとともに反転し、同時にガイドも反転し、リールが巻けなくなったようです。
すぐに下に潜ります。
3秒後くらいに、道糸を切られます。

最初、チヌだと思っていました。チヌだとしたら、この前釣った46センチくらいか。
しかし潜ったから、おそらくコブダイだろう。40センチ前後か。
その後、全く当たりなし。
4時半頃、因島の実家に泊まり明日も釣られると言う岡山市のお兄さんに残ったカキをあげ、

とぼとぼと波止を後にする、倉敷のマサなのでありました。

ところでまるささん、先日親戚の和歌山県串本潮岬のおじさんと話をしたのですが、むこうにも、やはりコブダイはいるそうです。
以前は、メーター級が上がっていたそうですが、今はそんなのはあまり上がらないそうです。
むこうでも、やっぱり食べていますよ。
酢でしめたらうまいと言っていましたが、どうなんでしょうね。
ずいぶん前ですが、竹のごんぼう竿で足下でグレの大きいのがなんぼうでも釣れるからおいで、と言われていたのですが、

今年は潮の加減か、どうもグレが良くないそうです。
それから私は、串本名物の「ウツボの揚げ煮」が大好きで、よく送ってもらいますし、

高知で食べた、ウツボのたたきがとてもおいしかったので、ウツボは大好きなのであります。
(やっぱり、お前は変わっとると言われそうですが、うまいものはうまいのです!)

で、そのウツボですが、どうやって釣るかというと、「カブセ釣り」なのです。
タックルは、太い棒です。竿ではありません。
棒の先に、30〜40センチくらい、ワイヤーを結び、その先に針を結びます。
餌は、イカナゴと言うことです。
まず、イカナゴを包丁で内蔵ごと叩いて網に入れます。それを足下の海中で、じゃぶじゃぶと「かぶせ」ます。
魚の体液で海水が濁ったところへウツボがやってきます。
そこへ先ほどの仕掛けを入れ、ウツボを釣り上げるという算段です。
撒き餌をするのも、「カブセ」と言うそうです。
今でも、40〜70センチくらいのが、結構釣れるそうですよ。
もっとも、沖に行けば、大人の腕くらいの太さのウツボが釣れるそうですが・・・。
専門に狙うプロは、ウナギやアナゴのように、竹の筒に切り身を入れて・・・ということらしいです。
一度行って、釣ってみたいと、思っています。

まるささん、いくつか質問をお願いします。
@ 6月以降は、カキが解けて使えなくなるので、カブセ釣りはできないと教えていただきましたが、溶けてしまったカキを、コブダイは食べないのでしょうか。と言うのは、因島の人に聞くと、船でチヌ狙いでカキを使って釣る場合、牡蠣の殻を少しこじ開けてその中に針を忍ばせ、殻をチヌにかじって壊させて釣るといった釣法があると聞いたのですが、もしもコブダイが解けてしまった夏のカキでも食べるのであるのであるならば、その釣法でも釣れるのではないかと思うのですが、どんなものでしょうか。夏のコブダイは不味いと言うのはおそらくそうかもしれませんが、ネコまたぎと言われる夏のグレや、潮岬でも良く釣れるブダイも、野締めをし、血をしっかり抜き、内蔵も取っておけばうまいと、料理の本にはでていましたので、おそらくコブダイもそのたぐいではないかと想像しているのですが。(フライだったら、油が抜けても問題ないと思うのですが・・・)
A カブセ釣り以外で、コブダイを釣る最も効果的な釣法には、どんなものがあるでしょうか
B シャコが、万能の餌であると言う話を、ここしばらく聞き続けました。岡山県では、シャコが多く採れます。それは、笠岡近辺、または私の住んでいる倉敷市玉島乙島近辺で良く採れます。乙島ジャコとも言われているほどです。シーズンには、スーパーにも並びます。食べ方は、尻尾から一つ目の節までを取ります。コツは、その時に、何というのか忘れましたが、エビでもザリガニでもある太い血管の様なものを一緒に引き抜いてしまうことです。それと、必ず、生きているということです。死んでしまうと、身がやせてまずくなるようです。ですから、スーパーのは、ちょっと・・・。高梁川河口にたくさんいます。河口の「ダベ」の中にたくさんの穴を開けています。採り方は、穴の中に
筆、またはわらを入れると、住処を奪いにシャコが来たと思うのでしょうか、筆、またはわらを押し上げます。爪が出てきたところを捕まえます。何匹か捕まえたら、それらのシャコの尻尾に大きな洗濯ばさみをはさみ、穴に入れます。後は、同じ。おそらく、「カメジャコ」(アナジャコ)ではないかと思われます。シャコを餌に釣っている人に見せてもらうと、このシャコの小さいやつではないかと思うのですが違うのでしょうか。こちらのシャコは、なんぼうにもデカイのです。採ってきた方は、砂地を掘ると言われます。こちらのシャコは、「ダベ」にいますし、掘って採れるような浅い穴ではありません。やっぱり種類が違うのでしょうか。
C 振り出しのイカダ竿は、まるささんが初めから言われていたとおり強度に問題があるのは、2度の経験でよく分かりました。継ぎ竿を探していたのですが、倉敷市では大きい、フィッシュオン、一番館ともなく、振り出し竿を使っていました。福山で、ニッシンブラックチヌの継ぎ竿を売っている店を教えていただけませんか
よろしくお願いします。

それにしても、チヌ釣りの「外道」ということなのでしょうか。大きなメナダ(私の方ではアカメ)を波止の上に転がしてひからびさせている光景を時々見ます。地元の人は、「これがええんじゃ!」と言って、よくもらって帰っていますね。小さいのはまずいですが、大きいメナダは、ボラよりうまいと言う人も多いのですがねえ。うちの親父もそうですがね。(マダイだと言ってだまされる人も結構いますがね)狙い以外の魚は「外道」として波止でひからびさせるのだったら、今度もしも私が大きいチヌを釣った時、「外道」だと言って、波止に投げてひからびさせてやろうかとも思ったりしています。だって、私の狙いは、コブダイなのです。(ようせんと思いますが・・・)

昨日、近所のスーパーで地元産の魚を見ていると、チヌの40センチが680円、ホゴの私が時々リリースしている10数センチのと、もう少し大きい、リリースしようか迷うくらいのサイズが入った2匹入りのパックが、540円でした。
うーーーむ・・・・・、やっぱりコブダイが釣りたい!

最近、顔がコブダイに似てきたと言われている、倉敷のマサでした。

<コメントbyまるさ>

今月は釣りレポートが盛況で,このページも100KBを越えてしまいました。表示が遅くなってすいません。ちなみにマサさん,私は釣り場へ行く車の中では眠気覚ましに昔のアイドル歌謡曲なんかを聞いてます。リリーズとか高田みずえとか堀ちえみなんか。古いっすね。帰りはカラオケ用の曲を歌いながら帰ります。では,ご質問の回答です。

@ 夏でもかぶせ釣りができるか?−−−これは私にとっても大きな課題でした。かぶせ釣りを始めた当時,いろいろ試しました。最初に考えたのは「カキを冷凍しておく」という方法。ただカラつきだとかさばって冷蔵庫に入れられないので,スーパーで買っておいたむき身のカキを冷凍しておき,夏に解凍してみました。しかし・・・解凍すると身がヤワヤワになってハリに刺さらないのです。次に夏のカキを採ってみましたが,これはちょっと無理そうでした。身が卵の白身みたいになって,ハリに刺せないということもありますが,「オレが魚ならこりゃ食わんな」という感じですね。腹こわしそうで。最後に,カキがだめなら他の貝で・・・と考えました。広島方面のかかり釣りではカラス貝に砂を詰めて使っているようですが,このへんにはカラス貝はあまり売ってません。それでアサリを使ってみましたが,身が小さいしカラは軽いしで,やはりカキのようにはいきません。釣りの形をなしませんでした。しかし,マサさんくらいの熱意があれば何とかなるかもしれません。夏でもかぶせ釣りができることを証明してください。期待してます!

A うちの掲示板に時々投稿してくれるTON!さんという方は,鞆に住んでおられて,近くの波止(離れ波止?)で年中コブダイを釣っておられるようです。チヌと同じような仕掛けらしいので,エサはたぶんオキアミ(さもなければ本虫などの虫エサ)でしょう。私もオキアミでサビキ釣りをしているときに35cmくらいまでのコブダイなら釣り上げたことがあります。瀬戸田あたりではチヌ狙いの人にコブダイが時々ヒットするようです。カキには及びませんが,他のエサでもいけるんじゃないでしょうか。

B シャコの威力はすごいですよ。ボケはエサ取りに弱いので,夏場は向きません。シャコが掘れれば,ぜひ使ってみてください。ただ,私の経験ではせいぜい体長5cmまでのやつの方が食いがいいです。釣具店に売ってるやつは大きすぎてちょっと・・・。でもこないだそのデカいシャコに大物がヒットしたので(小用で。バラしましたが),一発大物狙いなら大きいエサでもいいと思います。私がいつも掘っているのとマサさんが言うのとは,同じシャコ(アナジャコ,またの名はカメジャコ)です。

C ニッシンのブラックチヌは,以前はレジャックスで売っていましたが,今はどこにも売ってません。やっぱ安いからでしょう。私はレジャックスから注文してもらっています。1週間くらいで届きますよ。

ところで,メナダ(赤目)の刺身はなかなかいけます。うちの親父はこれが好きで,ショウガじょうゆで食べます。黒目のボラより美味いと思います。今度食べてみてください。釣り場での処理は「魚を食べよう」のコーナーで紹介してます。ウツボは食ったことないので,機会があったらぜひ食べたいです。


 

H 因島・小用港波止(2001/5/26, 27=情報提供:K.A.さん)

 

感謝!感謝!感謝!
大変ありがとうございました。
“カキのかぶせ釣り”に関し、ずぶの素人の私が次のような釣果を上げることができたのも、本ホームページにて貴重な情報をご提供下さいましたお陰です。

● 2001年5月26日 午後(引き潮) 晴れ

場所 因島(小用)
釣果 コブダイ3匹(41cm,28cm,27cm)

● 2001年5月27日 午前(満ち潮) 雨のち曇り

場所 因島(小用)
釣果 コブダイ1匹(30cm),大ダコ1匹

私が初めて“カキのかぶせ釣り”に出会ったのは、昨年のゴールデンウィークです(私は因島出身で、ゴールデンウィークで帰省していた時です)。“こんなにすばらしい釣り方もあるものだな“と関心しましたが(その方は短時間でコブダイを数匹釣られて直ぐに帰られました)、自分自身で試して見るまではしませんでした。しかし、今年のゴールデンウィーク(5月3&4日)に、今度は別の方が同様の方法で釣られており、また同様にヒットを連発していました。このとき、”これはやってみるしかない”と大変興奮しました。

岡山に戻り(現在岡山市内に住んでいます)、早速休日に倉敷の防波堤へ行き、“カキのかぶせ釣り”を見様見真似で試していたら、偶然それを見てた方に声を掛けて頂き、“カキのかぶせ釣り”に関しご指導頂けると共に、このホームページの存在も教えて頂きました。全くの偶然ですが、この方も因島(小用)で“カキのかぶせ釣り”を行ったことがあり、実際に明日釣りに行くということでカキを採りに来られていて、そこで“カキのかぶせ釣り”をしている人がいたので、びっくりして声を掛けたとのことでした。倉敷の方にも感謝。人と人との出会いに感謝。

帰宅後直ぐにこのホームページをチェック。ホームページを見て更に興奮し、気分は最高潮。5月26日にホームページからの情報を元に全釣り具一式を購入(合計約17,000円)→カキ採取→“かぶせ釣り”を実践すべく、いざ小用へ出発。全くの偶然ですが、5月26日に小用の防波堤で上述の倉敷の方にもお会いできました。一言お礼が言いたかったので、お会いできてとても嬉しかったです。人の縁とは全く不思議です。

イカダ竿&両軸リールを使用するのは初めてであり、また当日には風もあり、道糸が絡まり悪戦苦闘。約1時間位続けると、一瞬“ピク”とした後、竿先がしなり始めました。今だ。素早く竿をしゃくり竿を立てると、同時に自分自身も席を立ち、間髪入れずリールを巻きました。“切れるなよ”と心で念じながら。するとかわいいコブダイちゃんが水面に顔見せました。おとなしくおとなしく。これまた初めて使う落としダモを水面に放り投げ、慎重に慎重に落としダモをゴブダイに誘導。網の中にコブダイが入った時には、やっとホットしました。ゴブダイを防波堤に釣り上げた時には、なんとも言えない満足感と嬉しさで大興奮しました。心に中で思い切り拳を握り締めました。見事に第1回目の当たりをものにすることができました。サイズは41cm。今思い出しても嬉しい。ありがとうございました。最終的に上述の釣果を得ることができました。

“カキのかぶせ釣り”は海にやさしい釣りであり、その点についても私は気に入っています。今年の春はもうチャンスがないかもしれませんが、カキが使える時期になれば、また頑張るぞ。

最後に心よりお礼申し上げます。

PS
大変厚かましいのですが、次の質問についてお教え頂ければ幸いです。

5月26日には採りたてのフレッシュなカキを使用し、5月27日には5月26日に取ったカキ(日陰の涼しい箇所に保管していた。但し、海水は入れていなかった。)を使用しました。気温&保管状況の影響もあると思いますが、カキの鮮度が釣果に影響したご経験はございますか? “5月27日は天気が悪かったから釣果が少なかった”とういこともあるのでしょうか?

風が強かった影響もあると思いますが、道糸を手でたぐったとき、道糸がよく絡みました。道糸絡み防止法(心掛けること又は小道具等)があればご教示下さい。

<コメントbyまるさ>

最近新たにかぶせ釣りを始めた方からのお便りが続々届くようになり,私も嬉しいです。なにしろこのHPを公開して1年くらいは,その種のメールが全く来ませんでしたから。倉敷の釣り人というのは,マサさんのことですね。私もこのHPを公開して以来,釣り場でいろんな出会いがありました。これもインターネットのおかげですね。

もしかしたら岡山方面でもかぶせ釣りがだんだんはやるかもしれませんが,そちらにも魚はいるはずです。岡山・倉敷方面での釣果のご報告も期待しています。ご質問については,「かぶせ釣りに関するQ&A」の方に入れておきましたので見てください。

春のシーズンはそろそろ終わりですが,またのお便りお待ちしています。


 

G 三原市・須波フェリー港波止(2001/5/26=情報提供:フルカワさん)

 

26日土曜日に初かぶせ釣りに挑戦したので、ご報告します。
まず、カキですが、佐藤さんに教えていただいたとおり前日の夕方に採りに行き、バケツ1杯半のカキを確保。
なかなか、身が大きなカキがありませんでした。
当日の朝も行きましたが、まったく採れませんでした。やはり、潮位が高く話しになりませんでした。

8時30分ごろから、須波港の手前の中ほどから外向きに釣りを始めました。
まず、始めにビックリしたのが、カキに上手く針がかけれないことでした。
カキを割るのも上手くいかず、何度も失敗しながら、やっとの思いで、竿をだせたのが、9時過ぎでした。
流れは速く、かぶせ釣り初心者の私には、なにもかもが、想像以上にうまくいかず、苦戦しました。
初のアタリは、少し慣れてきた10時過ぎ。
流れが変わり、穏やかになった頃小さなアタリが何度か続き、いつあわせていいか分からず、たまらず小さくシャクってみると、
ピクリとも動かず、「ひっかかったかな?」と思い少し巻くと、大きな海藻がひっかかったかのような手応え。
諦めながら、上げてみると、なんと大きなマダコでした。
急いで網を用意して、すくおうとしたが、網がとどかず、タコが目の前からスーっと泳いでいきました。
周りの釣り人のたくさんのなぐさめを聞きながら頑張ってると、
その後も同じようなアタリはあるものの、タコの姿を見ることはできませんでした。

それから10分ぐらして、突然「ゴツーン」とアタリがあるが、気がつくと、針ごと切られてました。
(あれは何だったのだろう?)
その後、11時半までの間アタリもなかったが、気がつけば、ヒトデとなまこが釣れてました。
最後のカキを使うころには、流れも速く、諦め気味でした。
カキを沈めるがどんどん流されていき、ボーっと「あーぁ、カキも一緒に流されたカナ」
と、思ってると、クックック、クー!とアタリがあり、一応あわせてみると、
30cmのコブダイが釣れました。
最後の最後でやっと、魚を釣ることができ、大満足な一日でした。

なまこもコブダイも美味しかったですよ。
タコがあればもっと食卓が豪華だったのに・・・

何はともあれ、まったく始めてのかぶせ釣りでしたが、釣果もあり、楽しい一日でした。
これからもかぶせ釣りでがんばってみます。
ありがとうございました。
これからもHP楽しみに見させていただきます。

 

<コメントbyまるさ>

フルカワさんからは先週メールをいただいて,須波の情報を多少提供させていただきましたが,正直な話「初めてだとボウズでも仕方ないかな」と思っていました。釣果を上げることができたと聞いて,私もホッとしました。おめでとうございます。

1つ幸運だったと思うのは,最後にヒットしたコブダイが取り込みやすいサイズだったことです。「針ごと切られた」というやつが,私らが普段格闘している型のコブダイです。須波のアベレージサイズは45cmといったところですが,60cmオーバーもかなりいます。力の入れ加減に慣れるまで多少経験が必要ですが,慣れれば短竿で良型を上げることもできるようになります。

タコは惜しいことしましたね。私も須波ではかぶせで大きなタコを上げたことがあります。当たりがあってもなくても,ハリに何か引っかかっている感触があるときは,できるだけ急いで道糸をたぐります(リールを巻かずに手でたぐる)。海草が掛かることはほとんどないので,掛かっているとすれば底のカキガラ(あるいはサシエのカキの身が外れていない状態)かタコのどちらかです。タコの場合は,モタモタしていると岸壁に張り付いて取り込めなくなります。それから,「網の柄が短くて届かない」というときのために,かぶせ釣りでは落としダモを用意しておいた方がいいと思います。

春のシーズンはぼちぼち終わりですが,これからもがんばってください。またのご報告お待ちしています。


 

F 因島・小用港波止(2001/5/20=情報提供:倉敷のマサさん)

 

倉敷のマサです。5月20日、小用に行って来ました。
前回(日にち、間違っていました。)コブダイにイカダ竿のガイドを4つ飛ばされた私は、

頭に来て石鯛用のタックルを用意するのでありました。
そう思われる方がいるかいないか分かりませんが、そんなことはしない、冷静な倉敷のマサなのであります。
某釣具店でガイドの修理をお願いし、(まるささんにお聞きすると、やってくれる店はそうない様ですが)直してもらったイカダ竿は、買ったときよりもかなり丈夫です。
まあ、メーカーも、イカダ竿でコブダイと勝負するとは思っていないのでしょうね。
「780円いただきます。」
「うーーん、780円か、くそ!かくなる上は石鯛用のタックルを用意してあのコブダイ、つりあげてみせようぞ!」
とはならないのであります。
そもそも、竿の単価が安いのです。
壊れたのは、ニッシンのブラックチヌ1、8〜2、1メーターですが、4千いくらか、3千いくらかで買ったと思います。
1、6メーターのは、2千いくらか、ひょっとしたら、千いくらかで買ったものです。
780円くらいで熱くなる、心の狭い倉敷のマサなのではないのであります。


実は私、まるささんにかぶせ釣りを教えていただいているので、当然ながら授業料をお払いしようと、いつも釣りに行くときはそれを用意して出発しているのであります
が、波止でお会いしたときお払いしようと思い、ポケットに手を入れて探すのですがありません。
「あれ、おかしい、どこにいったんだろう・・・。」
そう言えば・・・・・
玉島から因島に行く間に、「関所」が2カ所あるのです。
「福山西」と、「因島北」であります。
なぜかそこではお金を払わなくてはならないシステムになっているようで、気のこまい私はすぐに払ってしまうのであります。
「お気をつけて!」などと言われようものなら、
「うーーん、いい人だな・・・。」
などと感激してしまうのであります。
そして、波止に着くと、
「あれ、おかしい・・・」
となってしまうのであります。
まるささん、私は授業料を払おうと一生懸命思っているのですが、どうしてもまるささんのもとには届けられません。
悪いのは、私ではありません。
恐るべし!道路公団!
玉島〜因島を往復すれば、1、6メーターのイカダ竿を2本買えるではないか!

というわけで、あくまでも冷静な倉敷のマサなのでありました。

最近、「予感」について考えています。
そう、大物が釣れそうな予感です。

5月5日深夜、突然その予感はやってきます。
早朝の出漁に備え、早くから床につきます。
夜中に目が覚めます。
何とか寝ようとします。
夢うつつの中、大きな魚を釣り上げているイメージが浮かんでは去り、浮かんでは去り・・・。
よく、5月6日、46センチのチヌを釣り上げます。

5月19日深夜、同じく大物を釣り上げるイメージがわき上がります。
とにかくでかい!今までに釣ったことがないような大物です。
チヌか!コブダイか!大きさからいえば、コブダイだろう。
60オーバーか!いや、70オーバーか!
「今日はいける!」
「私は、予知能力者になったのか!」
本気でそう思いました。夢の中ですが・・・。

「遠足の前の日の小学生か。」
そういった、客観的な、おそらく正しいと思われる指摘には、今回は耳を傾けないことにして、話を続けます。
それにしても、夢の中でイメージトレーニングをするのはくたびれるものですね。
本人はする気はないのですが、やってしまう。
このあたりに、いつも冷静な倉敷のマサを感じ取ってしまうのは、私だけなのでしょうか。
何度も目を覚まし、結局2時前には本格的な起床とあいなります。
ちなみに平日の私は、7時過ぎに家内が起こしに来るまで起きませんが・・・。

パソコンを起動し、まるささんのホームページを開きます。
地元の人の情報なども重ね合わせ、本日の時合いを導き出します。
(寝る前にやっとかんかい!)
5時から6時半の間に一回。
8時前後に一回。
満潮後、10時から11時半までに一回。
可能性としては、満潮までの時合いに期待がかかる。
と言うよりも、できればそこで一匹釣って、精神的な安定を得たい!
逆算すると、3時半前には家を出とかんといけんじゃあないですか。
しかも、休日、午前中の満潮、誰もいないはずがない!

極めて冷静な判断の元、倉敷のマサは、3時20分、玉島の自宅を後にするのでありました。
遠足前の小学生、あまりに早くから起きてしまって、何もすることがないのでとにかく家を出たのだろうといった、20世紀末には通用したつっこみなど、今日の冷静な倉敷のマサには通用しません。
今は、21世紀です!時代は変わっています!

山陽道を西に安全運転で走る倉敷のマサの脳裏に、不意に「ジンクス」と言った言葉が浮かび上がってきます。
「ヤバイ!」
2月、3月の、2ヶ月間、海を泳がれておられたお坊様の袈裟を魚と間違えて釣り上げ続けてしまった、

つらく悲しい日々を思い出します。
誰ですか、「ボーズだろう」等と、失礼なことをおっしゃるのは!
違います!海を泳がれる、お坊様なのであります。
そのころは、ほとんど岡山県下津井から、宇野のあたりに出かけていました。
夜明け前、県道を南に走る私は、主にNHKFMの『心の時代』を聞いていました。
何故、『心の時代』かと、不可思議に思われる方もおられると思いますが、
それしかやっていないのです。早朝には。
宗教的な話題が多かったですね。
「今のあなたは、あなたがそれまでイメージし続けてきたあなたなのです・・・。」
「ふーーーむ、なかなかええことを言うじゃあねえか。」
「ほんなら、今から魚が釣れることをイメージすりゃあ、今日は釣れるかもしれんなあ・・・。」
とっても素直な、倉敷のマサです。
毎回、イメージして行くのですが、釣れるのはいつも、お坊様の袈裟ばかり。

瀬戸田に行きだしてからも、時々聞いていました。
因島に行くときも、聞いた覚えがあります。
突然、ひらめきます。
「うーーーむ・・・、そうだったのか。」
『心の時代』→「宗教的なお話」→「お坊様」
なるほど、信心深い私は、自らお坊様を呼び寄せていたのですね。
ひょっとして私は、悟りを開いたのでしょうか。
その時から、『心の時代』を絶対に聞こうとしない、倉敷のマサなのでありました。

では、何を聞きながら運転しているのか。
鋭い!さすが、21世紀ならではのつっこみですね。
それはですね、私が持っている、唯一の演歌のCD!
『北原ミレイ全曲集』であります。
仕事関係で必要であったため買ったのですが、これがいい!
何と言っても、『石狩挽歌』!
作詞、なかにし礼でっせ!
『海猫が鳴くから ニシンが来ると 赤い筒袖のやん衆がさわぐ』
いいですね!テンション上がりまっせ!
『あれからニシンは どこへ行ったやら・・・・・』
おい!ちょっと待ってくれ!話が違うではないか!
それでは、テンションが下がってしまう・・・。
『今じゃ浜辺で オンボロロ オンボロボロロー・・・・』

2曲目に、期待しよう。
『漁歌』、題名がいいですね。
『今年も鰹が鰹が来るぞ はまらんかいきばらんかい 薩摩丸が行く  水平線へ』
そう!これですがな!
実は、この2曲を聴いてテンションを上げてから釣り場に行った時には、
お坊様の袈裟を釣り上げることはなかったのであります。

5時前に、小用に着きます。
手前の波止に、夜釣りの人。
40センチ前後のチヌ、7〜8枚とのこと。
曲がった先の波止のど真ん中、フカセの人。
あいさつに行くと、この前でかいコブダイの話を聞いた人。

どこに入るか迷って、フカセの人に聞く。
去年、コブダイ狙いの人が何人かいたが、先の方で釣っていたと言う話を聞き、灯台近くとする。
用意をしていると、まるささん登場。
あいさつに行き、再び準備。
今日のタックルは、2、1メーターイカダ竿に、3号ハリス、針、金チヌ3号。
それでコブダイに切られたら、5、3メーター2号磯竿、6号道糸、ハリス4号、
針、グレ10号または伊勢尼10号、スピニングリール、といった仕様を準備。

釣り始めるが、当たりなし。
俊一さんとマサミチさん到着。
久しぶりですね、4人そろって釣るのは。

まるささん、コブダイを順調に釣り上げておられる様子。
隣で釣っている俊一さん、マサミチさん、仲良くコブダイとホゴ一匹ずつ。
私と言えば・・・、全く当たりなし・・・・。

これは・・・もしかして・・・・ジ・ン・ク・ス・・・・・・
実は私、今までまるささんと同じ波止で釣らせてもらったことが2回あるのですが、
全て、お坊様の袈裟を釣ってしまったのであります。
もしも、今日もそうであるならば・・・3回・・・。
確実にジンクスになってしまう。

それだけは避けたい!何としても避けたい!
一度、沖に刺し餌が流れるが、あまりにも潮が緩い。
途中で止まってしまう。
そうこうしながら、ついに満潮を迎えてしまう。
俊一さん、マサミチさんも、ほとんど当たりがないようだ。
この調子だと、引きの時合いも危ない。

そこに、いつもの地元のお兄さんがやってきた。
全く当たりがないことを話すと、
「因島と生口島を回って見たけど、今日は釣れとらんなあ。」
「へえでも、だいじょうぶじゃて、必ず引きの時合いは来るけえ。」
何やかや話しをしながら釣っているうちに、海の様子が変わってきます。
「そーら、海がざわついてきたろう。」
「ありゃあ、本まじゃ、音がしてきた。」
「そろそろ潮が湧いてくるで。」
「左沖あたりにあったゴミが、この前で止まっとるじゃろう。」
「そら、潮目ができだした。」
「湧いてきた。そろそろ時合いで。」
刺し餌が沖に出だします。
そんなに沖には行かない。
3投目くらいで、当たり。
3号ハリスを、ぶち切られます。
「ありゃあ、切られたか・・・。」と、お兄さん。
一瞬迷ったが、すぐに磯竿に替えます。
2〜3投目頃、「せっかくの時合いをじゃましたらいけんけえ、帰らあ。」
「そねえなこたあねえのに・・・、いやあ、今日もよう教えてもろうてありがとうございます。」
「いやいや、じゃあ、がんばって。引きは、時合いが何回か来るけえなあ。」
立ち去っていく、お兄さんなのでありました。

「今度引いたら、絶対に釣り上げたる!」
集中しきっていました。
それから、4〜5投目頃だったか、「よし、来る!」
そう思った瞬間、当たり。
あおり上げた瞬間に右に走ります。
速い!
私も、今までになく素早く右に走ります。
追いつかない。
もう、灯台の足下。これ以上右へ行けない。
とにかく、リールを巻き上げます。
魚はその位置で暴れ続け、右には走りません。
これは、いけるかもしれない!

巻きます。巻き続けます。
あれ?こんなに道糸を出していたのか?
そう思うくらい、巻き続けます。
やっと、魚影が見え始めます。
でかい!
黒っぽい魚影。
エッ!チヌか?
いや!コブじゃ!
ここまで来たら、もうどうあろうとも、上げずにはすみません。
俊一さんとマサミチさんがタモを持って飛んできます。
フカセの人も、60センチのタモを持って来ます。
なかなか、タモに入りません。
やっと、俊一さんがコブダイの頭からタモに入れます。
タモを引きずり上げ、波止におろします。
でかい!
「やったーー!!」
私、おらんでしまいましたよ。

早速マサミチさんがメジャーで測ります。
「61センチ」
「ええ!そがあにあるん!」
針が口の端に掛かっています。
「ようここに掛かって、こうなんが上がったなあ。」
「いやあ、ありがとうございます。わし一人じゃあ、絶対によう上げとらんわあ。」
スカリに入れ、海におろします。
重いです。
まるささんも来られ、「このくらいじゃと、5キロくらいはあるな。」
「え!そねえにあるんですか・・・。」

「大型のコブダイの場合、ドラグを締めた状態だと、ハリスを切られてしまう。

右手で道糸を引き出しながらやりとりをする」
そう書かれていたので、今日は初めて、ドラグを少し緩めておいたのでした。
いくら巻いても上がってこなかったのは、おそらくそのせいでしょう。
そして、上がったのも、そのせいではないかと思います。

更にまるささんからコブダイを2匹いただきます。
「ありがとうございます。」
これで、実家の分ができた。
私の実家、今ではみんなコブダイが大好きなんです。

俊一さん、マサミチさんが帰られます。
まるささんも帰られます。
私も、片づけを始めます。
釣り座をきれいに流したのは、言うまでもありません。

最後に、コブダイをクーラーに入れます。
まるささんにいただいた実家用の2匹のコブダイは、その場で締めて、バケツに入れます。
因島のコンビニで氷を買って入れれば問題ないでしょう。
問題は、でかい方のコブダイです。
クーラーに入るかどうか。
海水を張ってコブダイを入れます。
ありゃー、顔が出てしまいます。
顔をつっこむと、しっぽが出てしまいます。
しっぽを押し込むと、暴れて海水が半分ほどなくなってしまいます。
締めようかとも思いましたが、小さいナイフで締める自信はなし。
もし、暴れて海にボチャンでは、もうワシ、立ち直れん様な気がする。
できたら、活かして帰って、息子に見せてやりたい。
しっぽを曲げて、無理矢理クーラーのふたを閉める。

急いで荷物を持って車に転がしていく。
途中、フカセの人にお礼を言う。
ポイントを選ぶときの助言、的確でした。
それに、コブダイがタモに入らないと思われたのでしょう。
直径60センチの大きなタモを持って駆けつけてくださいました。
さすが、116センチのコブダイを上げた方ですね。
分かってらっしゃる。
それにしても、この人はうまいですね。
「二桁行かんかった・・・。」
と言われていましたが、今日の昼間、この波止でチヌをあげていた人、どれだけいたのでしょうか。
この前から、他のフカセの人に比べて、立ち振る舞いが何か違うなとは思っていたのですが・・・。

それにしても、今日のコブダイ、いろいろな人のおかげで釣らせてもらったのだと思います。
まるささんには、本当によく教えていただきました。
フカセの人にポイントを教えてもらい、地元のお兄さんには時合いが来るまでていねいに教えてもらい、

俊一さん、マサミチさんにはタモで上げてもらいました。
地元のお兄さんは、釣り上げたときいなかったけど、もしいたら、一緒に喜んでくれただろうなと思います。

そして、
「ああ!ジンクスにならなくて良かった!」
まるささん、また、同じ波止で、釣らせてくださいね。

帰りに実家に寄ります。
クーラーを開けた瞬間、母がおらびます。
「こっりゃあ、おおけえのお!」
父が、目を丸くします。
そりゃあそうでしょう。
クーラーの半分くらいが、コブダイの顔ですもの。
しかし、このくらいだと、活かして帰るのは難しいですね。
ほとんど、死んでいました。
すぐに締めたところ、少しぴくぴくしていましたから、完全には死んでいなかったようですね。

家に帰ります。
30センチ〜40センチ代に慣れてしまった息子も、これにはびっくり!
「なんじゃ!これは!!」
私がコブダイを持って、隣に息子を立たせて写真を撮りますが、完全にびびっている様子。
まあ、そうでしょう。自分の身長の半分の魚ですから。
それに、自分の拳が軽く入るくらいの大きな口が、顔の横で開いているのですから。

早く寝たいので、私の方から実家に電話。
兄夫婦は、(おそらく娘も連れて)釣りに行っていたそうな。
(ほう、この時期になあ・・・いつもより、ちょっと早いんじゃあねえん?)
で、釣果は、数センチの赤ちゃんアイナメ数十匹。
(そんなん、釣るなよ!でも、唐揚げにしたら・・・)
何か、コブダイのことや、かぶせ釣りのことを結構研究しているみたいです。
「コブダイはなあ、底を切ったら、結構簡単に上がるらしいなあ。」
「何で知っとるんでえ。」
「まあ、わしのお客さんで、釣りが好きな人が結構おるけえのお。」
「この前から、何回かかぶせ釣りをテレビでしょうたど。」
「テレビで!」
「おお、何か、おじいさんが孫にかぶせ釣りを教えちゃりょうるんは、
親父が見たようたし、結構最近かぶせ釣りを紹介した番組があるようなど。」
「ほーー、そうかなあ。」
「せえにしても、おみゃあ、46センチのチヌのつぎゃあ、61センチのコブダイきゃあの・・・。」
「おみゃあ、大けえクーラーを買ええやあ。わしらやこ、クーラーだきゃあ大けえど。」
(そうですねえ。よう釣ってくる隣の船釣りのTさんやこう、わしのクーラーの半分くらいのを持って行くけどなあ。)
私、大きいクーラーなど買う気はありません。
「せえだけありゃあ、体高が違おおが、厚みが違おおが!・・・見たかったのう・・・。」
「何なら、来シーズン、かぶせ釣りを教えちゃろうか?」
「・・・・・・・・・うちの嫁が、『私もやってみたあ』言ようたど・・・・・。」
この野郎!いよいよ、いちがいなやっちゃ!自分から教えて欲しいやこう、絶対に言わんど!
「へえでも、おみゃあみたあに、因島じゃあ、3時過ぎに出るじゃことのわしらあできゃあせんど。」
「大丈夫じゃて、田島・横島がかぶせ釣りは多いみてえなし、昼間に行っても、釣れるときゃあ釣れるけえ。」
と言うことで、来シーズン、兄にかぶせ釣りを教えることになるかもしれない倉敷のマサなのでありました。

「アイナメやこう、うもうなあ、メバルよ、メバル。」
「コブダイやこう、うもうなあ。」
兄の、その言葉から始まった兄弟の骨肉の争い!
うーーーむ、今のところ、私、弟の勝ちでしょうね。
何!?目くそ、鼻くそですって!
そのような、20世紀末の客観的には正しいと思われるような判断基準を、この21世紀に持ち込まれては・・・・・、
うーーーーーーーむ・・・。

当たっていますね。
ほんまに、わしら、いちがいですわ。

<コメントbyまるさ>

備後地方以外の皆さんへ。「いちがい」とは「頑固」という意味の方言です(笑)。

いや,それにしてもおめでとうございます,マサさん。

遠くから見ていても,かなり長いことやり取りしておられたので大型だとわかりました。

私もジンクスの元にならなくてほっとしました。

コブダイもこのサイズになると,引き味は最高ですね。

ただ,さばくのがちょっと・・・。身を取った残りのアラを炊こうとしても,頭が兜割りにできないのです。固くて。

ところで,私も釣りの夢はしょっちゅう見ます。

たいてい,得体の知れない大きな魚を釣る夢です。

どんな意味があるんでしょうね。そのまんまか。

そうそう,授業料はけっこうです(笑)。


 

E 因島・小用港波止(2001/5/13=情報提供:倉敷のマサさん)

 

●倉敷のマサです。みなさん、連休すごいですね。
5月4日、小用港波止に行きました。6時前に着きましたが、もうかなりの人が入っています。さすが連休!
この前コブダイを3匹釣った先の方か、曲がり角の先10メーターほど先か迷う。新しいところでと思い、曲がり角の先にする。
しばらくたってから、まるささんが声をかけてくださいました。今日は広島から。お義兄さんと一緒。今日こそは、まるささんの釣りをじっくりと見させてもらおうと思う。私の方と言えば、全く釣りにならない。刺し餌が前に出ていかず、根掛かりばかり。それは、昼過ぎまで続いていく。

まるささんは、来てすぐに角でコブダイを釣ります。その後のことは、釣り日記に詳しくあります。私と言えば、まるささんが釣った後に入らせてもらいますが、結局ボーズ!コブダイの当たりが数回。取り込める大きさではありませんでした。泣きそうになりながらも、釣り続けます。 まるささんが、45センチオーバーのチヌ、64センチのコブダイを釣ったときは、波止中がどよめいていました。釣りじたいが、「非日常」の世界でありますが、その世界で更に「非日常」が起こるのでありますから、もう波止中興奮状態におちいったようなものであります。
夕方まで聞こえていました。「カキ」「かぶせ」「チヌ」「コブ」。波止だけでなく、向かいの岸壁の地元の人からも聞こえ続きました。
どうにも気になり、まるささんに話したのですが、「かぶせが入ったから釣れなくなった・・・」といった声がいくらか聞こえてきたのでした。

隣に入ってきたフカセのお兄ちゃん。因島出身で、久しぶりに帰ってきたとのこと。

初めのうちは仲良くいろいろと話をしていたのですが・・・、全く当たりがないようです。

携帯で、「・・・いや、全く釣れない。・・・カキがいいようじゃ・・・。」等と話をしています。
ついには、私の足下あたりにまで浮きを流してきます。
刺し餌を刺している私の手元を、厳しい目で見ています。
『もう、勘弁してくれ!わしはボーズじゃろうが!」
何か、波止全体が、殺気だった様な雰囲気に感じられました。

 帰るころ、まるささんにあいさつに行きます。

「全く、完敗でした。」そう言う私に、「コブダイ、持って帰られます?」と言われるまるささん。
『コブダイは欲しい!しかし、それはいかんだろう!コブダイ狙いでやってきてボーズ。そのコブダイをもらって帰っては、釣り人としての意地はどうなるのだ!ここは断って、歯を食いしばってもボーズで帰るのだ!』
葛藤する事、5分、10分・・・・。とはならないのでありました。
3秒後に、「はい、ください!」そう言ってしまった、倉敷のマサなのでありました。
5時過ぎに波止を出ます。
いろいろと考えていたからでしょうか。
それとも、連ちゃん(昨日は船釣り)の疲れからでしょうか。
道を迷います。
一つ目は、弓削島へのフェリー乗り場の方へ行ってしまったこと。
もう一つは、土生港に曲がらずに、右に曲がってしまったこと。
何となく、町が浮き足立っているように感じます。
何だろうと思いました。
ラジオからは渋滞情報。
「因島大橋、上り2キロ」
「泣きっ面に渋滞」
まるささんにコブダイをもらって、本当に良かったです。
もしもらっていなかったら、わし、本当に泣いていましたよ。
広島の方も混んでいたようでしたが、大丈夫でしたか?

家に帰ってから、まるさんにもらったコブダイを全てフライにします。
私は、コブダイのフライが大好きなのであります。家族みんなも好きです。
それを4つに分けて、いつも懇意にしてもらっている3軒にくばります。
「今日は釣れなくて、いつも教えてもらっている人にもらったコブダイです。」
家内と息子の声が、夜の闇の中に響きます。

● 連休最後の日、釣り人としての意地を捨ててしまった倉敷のマサに鉄槌が下ります。
時は5月6日、所はやはり因島小用港波止
5時半前着。波止の曲がり角より手前、バッカンでこませを混ぜている二人組、岡山ナンバー。
角より先、投げ釣りの人、中央左より3本の竿。
あいさつをし、話をする。地元の人である。
潮が速すぎるとのこと。道糸が竿に対して直角近くになっている。驚いて聞くと、流れるときはけっこう速いとのこと。
先の方に釣り座を決め遠投するが、話にならない。戻ってきて、根掛かり連発。
曲がり角から先は、投げの兄さんと二人きり。
『よし、今日はいろいろ試せる!』と、曲がり角に移動。
予想通り、沖に払い出す潮。
投げの兄さん、「今は釣りにならない」と、見に来る。
かなり沖に出て、止まる。
タックルは、2、1メーターイカダ竿、道糸4号、ハリス3号、針伊勢尼10号。
すぐに、「ピク」といった当たり。
「小さいなあ・・・」と、お兄さん。「フグじゃろうか」と、私。
もう一回、「ピク」。合わせます。
けっこう重い。
巻き上げる途中、けっこう暴れます。「チヌじゃ!」と、お兄さん。

見えてきたピンク色の魚体。
「一人で上げた方がええんじゃろう?」
「はい。」
落としダモを入れて、すくい上げる。36センチのコブダイ
「けえで帰れるわー!この前、ボーズじゃったけえなあ。」と、私。

角内側にコブダイを入れたスカリをおろし、刺し餌を投入しますが、戻ってきて根掛かり。先の釣り座に移動します。
灯台の向こうで、船が網を入れます。右に投げれば、刺し餌は灯台を超えて網の方に限りなく近づいていきます。
網に掛からないように、途中で止め、待ちます。
当たりなし。前に投げれば、手前の戻って根掛かり。
その繰り返し。
曲がり角や、真ん中あたりに行ってカキのかけらを落として流れを見ますが、全く流れません。

「どっちに流れています?」
「・・・左じゃ・・・」
真剣なお兄さんの顔。
『ええ!左か。ほんならもうちょっと左に行ってみようか。』
10歩か15歩くらい左に歩いて行って、刺し餌を投入。
『ありゃあ、左斜めに出て行くが!こりゃあええ!』
刺し餌を流している途中で、お兄さんが一番右の竿目指して走ってきます。
当たりです。必死で巻いています。
その時初めて気づいたのですが、お兄さん、かなり波止の広範囲に投げています。
私が今いる正面かなり沖あたりでやりとりしているようです。
『これはまずい。このままではクロスしてしまうかもしれない。』
数秒後、沖でばらしてしまいます。
お兄さん、巻き上げます。
私も巻き上げます。

私の方に、お兄さんが来ます。
「今のは沖でばれたけえ、あんたのせいじゃあないけど、もしも上がってきたときラインがもつれたりしたら、どうなっとるかわからんじゃろう?」
「せえにワシは、今日早う起きてこの波止に来て、どの位置で時合いをむかえたらええかを考えてここに決めてずうっとがまんして待ちょうたんじゃが。マナーを守ってくれんと・・・。」
全面的に私が悪いのです。
「すみませんでした・・・。」
こんなことをして、まるささんがせっかく開拓された釣り場を台無しにしてしまってはという思いでいっぱいでした。
しかしお兄さんの言いたいことは、私がクロスさせかけたことから、かぶせ釣りに対する不満の方に移っていきます。
「たしかに今日は二人しかおらんけえええけど、せえでも後ろをカキを持ってうろうろされたらええ気はせんで。この前(5月4日)やこう、岡山から来ょうる団子釣りの人の横でカキをばらまかれりゃあ、釣れりゃあせんが・・・・」
どうも、私だけのことではないらしい。
さっきまで仲良くしていたのに・・・、まずいことになった。
釣り座に帰ったお兄さん、地元の人らしき人4〜5人を集めて話しています。
「カキをまくけえ釣れんようになった・・・。」
「10年来の常連さんが・・・・」
「・・・・・・・」
もう、釣りどころではありません。いたたまれなくなって、帰ろうかとも思いました。
でも、今帰ってしまっては、二度とこの波止に来れないばかりか、二度とかぶせ釣りができなくなるのではないかとも思いました。
『何とか自分の気持ちを伝えたい』そんな気持ちがわき上がってきました。
やおらクーラーのふたを開けた私は、缶コーヒー『BOSS』をつかみ、地元の人らしき人達と話しているお兄さんの方へ歩いていきます。
私が近づくと、話がやみます。

「今日は、本当にすみませんでした。これを飲んでこらえてください。」
「・・・いや、そんなんじゃない、もうええから・・・。」
というお兄さんに何とか受け取ってもらい、曲がり角につけておいたコブダイが入ったスカリを取って、とぼとぼとお兄さん達の横を通り、灯台近くの釣り座に歩いていきました。

しばらくして、お兄さんがいるあたりから、一人が私の方にやってきます。

あの、まるささんに64センチのコブダイをもらったおじさんです。
「さっきは悪いことをしてなあ、クロスさせてしもうて・・・。」
「あんたが悪いんじゃあないが。沖でばらしたいようたで。」
刺し餌を飛ばしまくる、あまりの下手さに、おじさん、帰っていきます。

「いただきます!」
近づいてきたのは、あのお兄さん。
あの缶コーヒーを右手に高くささげながら近づいてきます。
「さっきは、すみませんでした。」
「もう、ええ、ええ!そがあなんじゃあないけえ。」
「わしが言いたかったのはなあ・・・・」
この前(5月4日)、私を見て歯がゆくて仕方がなかったそうです。まるささんの後を追って、後手後手に回って、全く釣れない。
一カ所で粘って釣ればいいのにと思っておられたそうです。
自分も、時合いを見て来る。波止のこの位置の時合いは、満潮前と、満潮後一時間。
この波止での時合いの見方や、潮の流れ方など、ていねいに教えてくれるお兄さんなのでありました。
「うろうろしょうるから、今までの時合いはのがしとる。せえでも満潮後1時間の時合いが必ず来る!せえまでここで粘ってみ!」
「ありがとうございました。やってみます。」
肩の力が抜け、闘志がふつふつとわいてくる倉敷のマサなのでありました。

横に行ったり、押し返されて根掛かりの連続。
でも、あきらめません。
右手前方に刺し餌を投げたとき、沖に出ます。
『これだ!!』
着低寸前、潮の流れとは全く違う吸い込まれるような当たり。
糸ふけを素早く取ります。
「コツ」
合わせます。
でかい!リールが巻けません。
『コブダイじゃ!』
耐えます!
やっと、リールが巻けます。左に行ったり、右に行ったり。
しかし、重さの割には振幅が小さい。
最後に、岸壁につっこんできます。かわします。
水深2メーターほど、ぎらりと光る魚体。
チヌじゃ!でかい!』
もうすでに、お兄さんや地元の人が寄ってきています。
やっとこさ、落としダモですくい上げます。
「こりゃあ、45センチ以上あるで!」「あるある!」地元の人が言っています。
「こうな大きさになると、歯の裏が黄色うなるでのう。」
大きさを測ります。46センチ

呆然とし、「もう、帰ろうかなあ・・・。」という私に、
「何を言ようるん、まだ釣らにゃあ!」との声!
思い直し、道糸をたぐる。
カキを砕いて、かなり前方にほりこみ、刺し餌を投入する。
2回目くらいだったろう。
当たり。
巻き上げる。
38センチのチヌ。
2匹連続でつり上げた私に、見に来た釣り人。
「名人か!」
『冗談じゃあない。わしは《迷人》!さっき来たおじさんや、お兄さんに聞けば分かる!』
でも、さっきの手返し、自分でも信じられないほどうまくいきました。
集中しきっていました。

時合いが過ぎた。
今日は、連休最後の日。
渋滞に巻き込まれないように、昼で帰る予定。帰り支度を始めた。
お兄さんがやってくる。
40センチ弱のチヌを、2匹上げたそうです。
「それみ、待っとってえかったろう?」
「ほんま、そうでした。お兄さんに釣らせてもろうたようなもんです。ありがとうございました。もうこんなん、一生釣れんと思います。」
「いんや、そうなことはねえ。釣れるて。この波止は、これからで・・・・・。」

私は、魚を活かして帰って、息子に見せてから絞めることにしているので、クーラーに水を張ってスカリを上げます。
すると、お兄さん、「ここじゃあクーラーに入れたら、チヌが跳ねて水にポチャンとなるかもしれんで。」
と、水を張った重いクーラーを持って波止の外側付け根まで運んでくれます。
チヌとコブダイをクーラーに入れて、ふたを閉めます。
お兄さん、自分の釣り座に帰っていきます。
私は、いつもより入念に釣り座の掃除をします。
掃除をしている途中で、地元の初めて見るかなり年輩のおじいさんがやってきます。
「大きいのを釣ったいうて聞いたんじゃが、見せてもろうてええかなあ。」
「どうぞ、どうぞ。」
「おお、こりゃあ、最近では見たことがない型じゃなあ!」
「わしも20何年前になるけど、この前の岸壁でな、55センチのチヌをあげたことがあるんで・・・。」と、目を細めます。
「そがあな大けえのんがおったんですか!」
「おったよ・・・。せえでも、今頃はおらんのう・・・。」
「この波止じゃあこのチヌは、今じゃあ一番大けえぐらいのチヌになろうのう。」
「この時期はな、カキがええんよ、カキがな・・・。」
しつこく自分の釣り座の掃除をしている私に、
「もう、そがんせんでもええが。」と言うおじいさん。
「せえでも、こがあにええ目をさせてもろうて、きれいにして帰らんかったら、罰が当たりますから。」
と言う私に、さらに目を細めるおじいさん。
自分が釣ったところではないところも掃除をしました。
暖かくなると、かぶせ釣りの後をきちんと水を流して掃除をしていないと、ハエがたかります。何度か見ました。
ここで告白しますが、実は私もきちんと掃除をして帰らなかったことがあります。ボーズの時です。
なんぼうにも、掃除をして水を流す気力が残っていなかったのであります。ヘラで、ぱっ、ぱっと払っただけで帰ったことがあります。
まるささんは、こんかぎりきれいにして帰られます。先日も、このホームページで訴えておられました。

ゴロゴロとカートをころがして車まで移動します。
「帰ります。今日は、いろいろ教えてくださり、ありがとうございました。お兄さんに釣らせてもろうたようなもんです。」
そう言う私に、「そなあなこたあなあって!あんたが勝手に釣ったんよ!」
「せえより、気をつけて帰りいな。あんまり興奮して、事故にあわんようになあ。」
車に釣り具を載せ、波止を振り返ります。
波止に寄りかかったいつものたいぎそうな姿勢で、こちらの方を向いています。
「あーーあ、時合いも過ぎたけえ、帰ろうかな!」お兄さんの大きな声が聞こえます。

胸の熱くなる、倉敷のマサなのでありました。

実家に、コブダイと38センチのチヌを置いて帰ります。その時、兄はいませんでした。
夜、電話が入ります。
「チヌとコブダイと、どっちがうまかった?」
「そりゃあ、コブよ!」 兄の言葉です。
完勝ですね!
しかし、ワシも、「いちがい」ですね!

5月13日、同じく小用港波止。外側角。
コブダイバラシの後、お兄さんがやってきます。
私の顔を見るやいなや、「43センチのアコウ、釣ったで!」
「すげー!そがあなん、見たことがねえで!」
「42センチまでは釣ったんじゃけどな・・・。」
「・・・せえで、今日は釣ってんないんですか。」
「休みの日はおいいからなあ。」
お兄さん、灯台の方で釣っている人の所に行き、話し込みます。
角に来て海を見つめる、ハゲ釣りの地元の人。コブダイの釣れる場所などを、教えてくれます。
その時、当たり。
2、1メーターイカダ竿。何とかなるのではと思ったのですが、強烈な引き。
「バシッ!ビシ!」4号の道糸が切れます。
「今のは大けえでえ!」と、ハゲ釣りの人。
お兄さんもやってきます。
「バラシかな。」「大けえどお、今なあ!」
道糸をガイドに通そうとしますが、「あれ!ガイドがない!」
イカダ竿のガイドを、4つ飛ばされています。
「くっそー!これが主力の竿のに!」
しかたなく、1、6メーターのイカダ竿で釣る。

当たり。あおって巻きます。
「あれ?」 リールはくるくる回るばかりで、巻けません。
「あ、そうじゃった」 レバーを手動で戻し、リールを巻きます。
時、すでに遅し。 ばらしてしまいます。
このリール、実は買ったときから壊れていたのです。 現品限り、家に帰ってから壊れているところを発見し、 そこのパーツは替えてもらったのですが。 釣りに行って、もう一カ所壊れているのを発見、もう遅いですね。 かなり有名なチェーン店です。
「おしいなあ!」

しばらくして、当たり。
「チヌじゃ!」
もう、ワシがかけたら、いっつも「チヌじゃ!」
「いんや、コブ!」
お兄さん、相当チヌが好きなようです。
釣れ上がってきます。 小さいコブダイ。
「引きぬきゃあええが。」 と言うお兄さんとハゲ釣りの地元の人の声に、 「落としたら、ワシは泣く!」 と言い、落としダモでていねいに上げる。 それを見ながら大笑いをするお兄さんと地元の人。
27センチ、コブダイ。 今までで、一番小さい。
「よっしゃ!これで帰れるで!やるど!」
またまた大笑いする、お兄さんと地元の人なのでありました。

ハゲ釣りの人、その後灯台のあたりでいくつかハゲを上げたようです。
釣れなくなったのか、私の横にやってきます。
全く当たりがありません。
お兄さん、 「○○さん、ハゲはカキが大好きじゃけえ、今はカキんとけえ 行っとるけえ、釣れりゃあせんで。」
「・・・すんませんねえ。」 という私。
「そがあなこたあありゃあせん!あんたが早う来たんじゃけえ、 気にするこたあありゃあせん!」
「○○さん、角の向こうへハゲのポイントがあるけえ、行こうやあ。」
地元のハゲ釣りの人と移動していくお兄さんなのでありました。
一気に、肩の力が抜けました。
私のへまで、かぶせ釣りのイメージを落としてしまったのではないかと 実は、結構落ち込んでいたのでした。

気が楽になった私は、今は釣れる潮ではないのがお兄さん他、地元の人 たちの話で分かっていたので、隣で釣っていたふかせ釣りの人の所 へ行って話を聞きます。 朝から30センチオーバーのチヌを2匹上げています。 今までで会ったふかせの人とは、何か違います。
やはり、そうでした。 この冬から春にかけて、とんでもない数のチヌを上げています。最高59センチ
コブダイの食味についても、 「うまいですよ。『ネコまたぎ』というのは、8月頃の油が抜けたコブを食 べた人が言うのでしょうね。」
「自分は、7月までのコブは、持って帰りますよ。」 とのこと。
コブダイの大きさについて話を聞いて、度肝を抜かれる。
116センチのを佐木島で投げ釣りで上げましたよ。」 と、たんたんと言われる。
「そりゃあ、日本タイ記録ですよ!」 と言うと、
「120センチ、上げた人、いますよ。」
「え!!」 と言う私に、
「ぼくも竿をコブに折られたことがあるけど、その人は、め ちゃくそ腹が立ったみたいですねえ。『絶対釣っちゃる!』 言うて、2ヶ月、瀬戸田に通うたようですよ。石鯛用の竿に、 12号の道糸、ハリスはワイヤー・・・・そりょう見て、みんな笑ようたですよ。へえでも、釣りましたよ。120センチのコ ブダイ。上げるときは、ギャフを使うたようですけど。」

「本当は、かぶせ釣りか、ブッコミ釣りが面白いんですけどね。」 とってもさわやかな、フカセの人でした。

その話を聞いて、私は何かすかっとしたのでした。
もう、コブダイの食味については、話はついた。 コブダイの大きさについても、予想通りだ。

「ありがとうございました。」 そう言って釣り座に帰ります。
釣りになりません。 しかし、満足感でいっぱいです。
みなさん、下げ潮の時合いを待たず、帰られます。
当たり。33センチのチヌ。他、ホゴ3匹
釣っていたときからハエがたかっていました。 これはきれいにして帰らねば、と思い、釣り座を水で流します。
地元の人に、「かぶせ釣りの後は・・・」 と思われてはいけないと思いました。
もちろん、私のように、本気で釣っている人とクロスしかけるなど、 もってのほかと思いますが。
他所から来て、「かぶせが入って釣れない」などと言う人は、どうでもいいです。 釣り方の違いです。 お互い様です。
でも、地元の人は違います。 昔から楽しみで釣りに来ている人はいるはずです。
海は、だれのものでもありません。 それはたしかなことです。
しかし、その人達の楽しみを奪っては、絶対にいけないはずです。

今回の釣りは、本当に勉強になりました。 かぶせ釣りは、ただ釣り上げればいいのではないと思いました。 まるささんの釣っている背筋の伸びた姿勢や、地元の人との対応などを見ていると、 「かぶせ釣り道」といったイメージを思い浮かべました。
うーーむ、奥が深いなあ・・・。

<コメントbyまるさ>

なんかいい話ですね。マサさんのレポートはいつ読んでも面白いです。そっちの方でメシが食えるんじゃないですか(笑)?最後の日は13日でなく12日でしょうか?私が13日に釣っていたら,前にコブをあげたおじさんが「連休にあんたの横で釣りょうた人が,こないだ46センチのチヌを上げたで」と教えてくれたので,マサさんのことだとわかりました。ところで,糸がクロスしそうになった件については,マサさんは全然悪くないと思いますよ。どんな釣りでも,できるだけ自分の釣り座の正面に仕掛けが入るように釣るのが基本的なマナーでしょう。潮流で糸が横に流れるときは,他人の釣り座の正面まで流れたら仕掛けを上げるべきです。ふかせ釣りの人もたいていそういう釣り方をしてますし,かぶせ釣りでも投げ釣りでも同じことでしょう。最近は早朝から来て波止を占領するように投げ竿を並べているようなマナ悪の釣り人はほとんど見かけませんが,みんなたまの休日を楽しみに来ているのだから,できるだけ場所を譲り合う気持ちを持つべきだと思います。それから,これは何度でも繰り返して言いますが,「魚がカキの方に寄ってきてオキアミを食わなくなる」などということは絶対にありません。特にハゲ釣りでは,カキよりオキアミの方が断然有利です。チヌの場合も,上手なふかせ釣り師と上手なかぶせ釣り師とが同じ場所で並んで釣ったら,9割方ふかせ釣りの方が勝つと私は思います。ただ小用波止や瀬戸田のように潮の速い場所では,ふかせ釣りで釣果を上げるのは技術が必要でしょう。「カキを撒いたら他の釣り方で釣れんようになる」というやっかみを私も時々聞きます。笑って聞き流してますが,内心は「そりゃあんたの腕が悪いだけじゃ」と思ってます。性格悪いですね。


 

D 因島・小用港波止(2001/5/13=情報提供:マサミチさん)

5/12 土曜 今日は俊一が用があって釣りに行けないのでひとりで天神に行くことに。マルサさんのデ−タ−によれば今時期がハイシ−ズンらしい。が、ことしは様子が違いハゲの気配がない。5:30から7:00まででフグ5匹 釣り人も僕一人だった さみしくて帰った。明日に期待。

5/13 田島 横島は期待できないので。因島の小用に行くことに。満潮が午後2:00位なので8:00前位現地入りした。駐車場に見慣れた車があった。L字の角のところでちょうど竿を曲げている人がいる やっぱり師匠でした。 
いい型のコブをちょうどつり上げたとこらしい。少し話をして5メ−トル横に釣り座を構えた。前回とほぼ同じ場所だ。今日は鰯がメインだ。アミエビとサビキの準備 これでいつ群が来てもOK。
釣りはじめてすぐにコブのあたり  ハリスギレ  ハゲがねらいなのでハリス2号 針は2.5号のカットチヌ(この針が掛かりがいいように思い最近ずっと使っている)でかいコブは一発で切られる。 3回目にやつと上がりそうなサイズがかかった。 28センチぐらい 小学生サイズだ。 その後少しして牡蛎の着底後すぐにコツコツと小さいアタリ 本命のハゲ 25センチ 肝がうまそうだ。 その後、潮が
右から左に流れ出す 前回この潮になってアタリが止まった。 しかし、人間には学習能力がある。僕の学習の結果は{釣り座の移動}。
 真ん中に移動した(誰でも考えつくとおもうが) サシエを投入すると沖に出ていく。「いい感じだ」 案の定第一投目でアタリ 結構いいひきだった。 チヌ 39センチゲット しかし、すぐにここも左に流れる潮に変わる。 釣りにならないのでしばしマルサさんと会話。マルサさんはすでにデカイコブを3匹 チヌを2匹  さすがです。
● 釣り座を少しマルサさん側に移動。潮が変わるまでのんびり釣ろうかぶせ釣りは結構忙しい釣りなのだ。  しばらくして待望の鰯の群がやってきた。ここぞといばかり波止めの上を駆け回る。僕が竿をもち、俊一が撒き餌をまく。 しかし、喰いがわるく、しかも逃げ足が
早い。二人とも汗だくになりながら釣ったのがたった8匹 泣ける。
気を取り直しカブセにもどる。今の間にいい潮になっていた。今がチャンスと手返しを早くする。すると着底してすぐ竿先がゆっくりおじぎを繰り返す。「潮か?」と思うが、おじぎの幅が不規則だ。瀬戸田のチヌがよくこんなアタリを出していたのを思い出した。おじぎが少し深めの時に腕を跳ね上げた。「乗った」が、 走る 走る 右に左に一緒に走る 「コブだ」 アタリで魚を判断するのはまだ早いらしい。
ところが上がって来たのはチヌだった。45センチ位と思ったが、計ると39センチ 引きの割には・・・ しかしその魚体が少し変だ。菱形に近くへらぶなみたいだ。後で調理してみると他のチヌより身が白い。何かのハ−フなのか??
その後もう一枚チヌを追加し、かたずけをしていると波止の内側にいわしのむれが  夢中でつり上げ 30匹 目的達成
● 今日は僕の家で俊一と友人をまねき食事をする事にした。コックは俊一と俊一の奥さんが担当。 メニュ−は 
     チヌの刺身
     ハゲの肝あえ
     コブダイとチンゲン采のオイスタ−ソ−ス
     チヌのかぶと煮
     チヌ飯
     すまし汁
     チヌと生ハムのカルパッチョ
     鰯の竜田揚げ

 以上8品  どれもおいしゅうございました  合掌

<コメントbyまるさ>

いやあ,料理がすごい!私もこの日は何度かハゲの当たりがあったのですが,ちょっとゴツい竿を使っていたので合わせが間に合いませんでした。チヌもコブも十分釣ったので,ハゲが釣れるなら今度の日曜も小用へ行こうかと思います。またお会いしましょう。


 

C 倉橋島(2001/5/6ほか=情報提供:たけやんさん)

● 初回の釣行は、5月1日。ハリはチヌバリ4号、ハリス2号付きでした。
2回続けてハリス切れしたため、ワーム用の管付きを、3号PEに直付けしたところ、根ズレでPEが2回切れ、3回目に無理矢理綱引きしたところ、ハリがのびてしまいました。あえなく退散。
● 2回目釣行は、
5月3日。ハリはチヌバリ4号管付き、ハリスはカーボンの4号でした。
何とか
41センチのコブダイが1匹あがりましたが、その後4回くらいばらしました。
2回くらいハリス切れ、切れ口はすれた感じはなく、ぷっつんて感じでした。後はハリがのびてました。
● 3回目釣行は、
5月6日。チヌ針6号管付きにハリスカーボン7号。
4回くらいばらして、1匹もあがらず。1回はハリスが根ズレで切れて、2回はハリはずれ、1回はハリがのびてました。
この日初めて同行した釣り友達は、引きに合わせて糸を出し、
53センチくらいのコブダイを1匹あげました。ハリスはカーボン5号。
なんとまあへたくそな私。
釣行レポートとしてはこんな感じです。場所は倉橋島の端の端。名前もよく知らない小さな波止です。
力業一本でも良くないのかとも思ったりしています。都合が付けば、また来週にでも行ってみたいと思います。
それではまた。

<コメントbyまるさ>

レポートありがとうございます,たけやんさん。どんな竿を使っておられたのかわかりませんが,チヌバリ4号が伸びるというのはかなりの型のコブダイだと思います。ちょっとアドバイスを。ハリスですが,PEラインは意外に根ずれに弱いです。取り込み重視ならケプラー糸が絶対有利ですが,茶色なので食いは多少落ちます。カーボンなら,トヨフロンLハードなどの根ずれに強いハリスを使ってください。太さは4号くらいまでで十分だと思います。根に入られたらどんなに太いハリスでも切れてしまいます。中層での引っ張り合いなら4号ハリスが切られることはまずないでしょう。私はいつも3号で通しています。大事なのは,魚が根にもぐる前に底から浮かせることです。ハリはチヌより伊勢尼・グレ・マダイなどがベターです。カン付きのハリは結び目の強度が多少落ちるので,チモトを普通に結ぶタイプの方がいいです。リールはスピニングでもかまいませんが,ドラグ調整ができるタイプでないとやり取りが難しいです。力任せの引っ張り合いだとラインブレイクしてしまうので,竿の弾力を使って極力糸を送り出さない(しかしラインが限界に達したら糸を多少は送り出せる体勢にしておく)ことと,魚の引きに合わせて自分も移動するのがポイントです。大物の釣果報告をお待ちしています。波止の名前もわかったら教えてください。


 

B 田島・天神波止/因島・小用波止/横島・釜戸(タンク)波止(2001/5/3〜6=情報提供:マサミチさん)

毎日釣行してましたのでまとめてメ−ルします
● まず 
5/3 昼から有給をとり俊一と天神へいく。ラッキ−なことに人がいない。中央に陣取る。

8時ぐらいが満潮なのでいい時間帯ではない。すぐにアタリがでる。
かわはぎねらいなので即アワセ。かかった。が,ちいさい。「またフグか」ところがあがってきたのはカブセでは見慣れぬ物体が。「キスか?」まさしくキスでした。釣った僕もびっくり。その後は フグ フグフグ フグ いやになるくらいフグ

それでもハゲを期待して 早アワセ 何十回目かに(本当にいやになる)針がかりした(フグ以外で)「これはチヌだな」 しかし上がってきたのはなんとハゲ35センチあった。自己記録更新(2匹めですけど)
そのあと俊一がいい型の
チヌを一枚追加 6時頃からアタリがなくなったので終了。 

俊一は僕がハゲを釣ったのをうらやましがっていたけど,40のチヌもそうそう釣れないと思いますが本人は不満そうでした。(写真は右下)
5/4 またしても天神へ。午後3時ぐらいに到着。しかし先端から投げ竿が3メ−タ−間隔で波止の真ん中まで占領している。感じわる〜 しかし負けじと「間にいれてもらえますか?」と聞くと、あっさり「いいですよ」堂々と真ん中を陣取る。
どうも釣果が芳しくなくほどなく帰られました が2時間後僕たちも同じ運命に。今日も天神はフグの嵐でした。マルサさん 全部釣って下さい。
5/5 この日は大阪から里帰りしている姉と釣り好きの義兄を釣りに連れていく約束だったので、前から何処に行こうか思案してました。タンクにいきたかったが姪も一緒なので断念(トイレがないので)偵察のため通った天神もあの結果では。(義兄は福山にくる度に私がまだ釣りをしないので一人で田島横島方面に釣行してましたがいつもほぼボウズで「福山はつれんな−」とぼやいてました)。なんとか福山でいい釣果を挙げてもらいたくて俊一に相談すると「因島の小用がアツイらしい」 そこに決定。 
連休中なので早めに出発。意外にもタコねらいのおじさん一人だけ。早速釣り座の吟味。マルサさんの釣り日記を見てないので詳しい情報がないので牡蛎殻のあとを探すことにした。いくつかたたいた後があったが、エル字角から先端に7.8メ−トルの所を選択。潮は左から右に比較的ゆっくりと流れている。
釣りはじめてすぐにアタリ。小さいアタリを即アワセ。「のった」引きがいい。さすがコブダイパラダイス。40センチ位かな と思っていたらなんと上がってきたのは
チヌ。しかもデカイ。計ってみると47センチ。「すげ−」 (その時は周りの人が騒いでいたので本人はわりと冷静でした 実は後から一人で興奮してました)
さい先のいいスタ−トで俄然みんなやる気に。俊一も
コブ40センチを筆頭に3匹。僕もこぶの30センチ級を追加。一緒に来ていた友人もサビキでボラの入れ食い(この日から彼をボラ釣り名人と命名 5/4の天神ではサビキでフグ釣り名人でした)しかしこの後、潮が左に流れ出し状況は一変。全くあたりなし。そのころには波止は人でいっぱいでしたがだれも釣れてない様子。しかもこの波止は根がかりがすごい。10回投げると7回は根がかりする。近くても遠くても まんべんなく つらい。それまでにぎわっていた波止が昼過ぎには僕たちだけになった。僕たちも1時過ぎに終了。予想外の結果にがっくり(僕のチヌも素直に喜べません。なぜなら本来の目的は義兄に備後地方にもよく釣れる場所があることを知ってもらうためなので)しかし地元の人達の間でマルサさんとマサさんはすごい噂になってましたよ ちょっとうれしかったです。

●4日連ちゃんで釣り。5/6はタンク。この日に照準をあわせて気合いを入れてました。朝4時集合。俊一とボラ釣り名人。みんな少し疲れ気味。コンビニでリゲインを買う。気合い一発。 
ところがなんと車が2台も。鉄の扉の前には自転車とバイクが。最低でも4人。キビシ− 橋の上には投げ竿がずらり(釣り道具屋ができるぞ) 案の定右の手前に2人 左は空いているみたいだ。
釣り座を右の奥にする。4/28と同じなので期待できる。俊一は左の中央からやや手前に座る。ボラ釣り名人はサビキで動きまわっている。俊一は最初の一投目から連続5回
コブのアタリ。3匹釣りあげる。ばらしも5.6回くらい。当の僕は10回連続でサシエが着底せずグレてました。この前とちがい潮が早い。2.3メ−トルまではほぼまっすぐ落ちるがその後はすごい勢いで沖にいく。サシエがついているのかいないのかもわからん。糸は止めなければ永遠に出ていく 釣りにならん あきらめて先客の釣果を聞く。ブッコミ(シャコ)でチヌを何枚か上げていた。一番大きいのは45センチ サビキのカワハギは2人とも釣れていないらしい。
その後潮が一瞬ゆるんだ時にアタリが4回。その内2回が針がかり。途中でバラシと
ハゲ27センチをゲット。そしてその後海は川になりましたとさ。今日のハゲも上がってくるまでチヌだと疑いませんでした。早アワセでしたが引きはチヌそっくりでした。このところチヌだと思ったのがハゲだったりコブだと思ったのがチヌだったり、ハゲだと思ったのがチヌだったり僕は全然わかりません。まだまだ修行が足りません。しかし、同じ場所でも日が違うとこんなに結果が違うのかと関心しました。これも勉強。
● 写真もまとめて送ります。5/3天神のチヌは俊一のです。5/6のハゲはデジカメの調子が悪いのでとれませんでした。またレポ−トします。 マサさんのレポ−トは面白い(備後弁がいい−岡山弁かな?)
<コメントbyまるさ>

お疲れ様でした,マサミチさんならびに皆さん。私も連休はだいぶ疲れましたが。今回レポートいただいた3か所について簡単にコメントしときます。天神波止は,今年はわりあいチヌは好調だったもののハゲは不調でした。フグの多さは,例年あんなもんです。キスは,私もこの波止で二度ほど釣り上げたことがあります。メゴチも釣れました。ここが期待できるのは5月中旬までですが,来週はどうしようか迷ってます。因島の小用波止は,たぶん今後かぶせ釣りでフィーバーするでしょう。私もちょくちょく行こうと思ってます。しかし,船で渡るような釣り場(有料のイカダや離れ波止)ならともかく,地続きの波止から47cmのチヌとはかなりスゴいです。横島のタンク波止は,シャコのぶっこみ釣りで例年この時期にはものすごい釣果が上がっています。40cmオーバーのチヌを10数枚釣ったという話も聞いたことがあります。かぶせ釣りでもうちょっとハゲが釣れれば嬉しいんですが。それにしても,かぶせ釣りを始めてまだ日の浅いマサミチさんや俊一さんがこれだけ立派な釣果を上げておられるので,このHPを見てかぶせ釣りを始めようと思っている人は大勢おられると思います。私は,かぶせ釣り人口が増えるのはいいことだと思ってます。いろんな波止でカキを使って釣る人が増えれば,魚の餌付けにもなるし,マキエで魚の育ちも早まると思うので。集魚剤入りのマキエと違ってカキのマキエは海を汚さないので,クリーンな養殖みたいなもんですね。漁協から表彰してほしいくらいのもんです。心無い人たちの中には「カキで釣ると魚がカキの方へ寄ってしまって他のエサでは釣れなくなる」なんてことを言う人もいますが,それは偏見です。チヌにしてもハゲにしても,エサとしてはカキよりオキアミの方が好きに決まってます(コブダイだけは例外ですが,かぶせ釣り師以外でコブダイを狙っている人はまずいません)。これからかぶせ釣りを始める皆さんも,「カキで釣る連中はマナーが悪い」と言われないようにお互い気をつけましょう(波止を汚さないなど)。


 

A 生口島・瀬戸田高校裏波止 / 因島・小用港波止(2001/04/28・29=情報提供:倉敷のマサさん)

● 実家にコブダイを持っていってやろうと思い、4月28日、またしても瀬戸田に行きました。
チヌはもう釣れないようなので、とにかくコブダイだけをターゲットとする。
用意しましたのは、禁断のコブダイ用タックル!
竿は、以前サビキ釣りで使っていた、ダイワ、プロ磯2号5、3メーター。
スピニングリール、シマノ、バイオマスター6000。何でもこのリール、9キロまでの魚に対応できるそうな。
道糸、銀鱗PX6号。ハリスは、3号から6号、そしてワイヤーも忍ばせています。
針は、伊勢尼10号他、タイ針10号、グレ針、ヒラマサ針もあったりして。
結果:コブダイの当たり、2回。
1回目、すっぽ抜け。
2回目、耐えます。リールを巻いていきますが、途中、リールが巻けなくなり、根に潜られます。初めて根に潜られましたが、どうやっても出てこんですね。後は、20センチ弱のホゴ1匹、10数センチのホゴ2匹のみです。波止の先で釣っていた人が、30センチぐらいのチヌを上げたぐらいで、フカセの人もあきらめて足下の小さいメバルと遊んでいました。

● 家に帰って、明日はゆっくり休もうと思いながらパソコンを起動すると、とんでもない釣果。
『なにーーーー!!!コブダイのパラダイスじゃって!!!』
興奮してディスプレーを見ている私の横で息子が、「大きいタイじゃ!」
テレビを見ると、釣り番組。60センチを遙かに超えるマダイ。
もう完全に、「絶対釣ってやるモード」。
『雨?風?』
『そんなもん、関係あるか!!明日行かんでいつ行くんじゃい!!!』
『ワシが行かんで、だれが行く!!!』
『小用港波止は、今のワシのためにあつらえた波止にちがいない!!!』
興奮していますね。
絶対に釣れると確信しました。
それは、根がないということと、潮が緩いということからです。
今まで瀬戸田で、根と潮に、どれだけ泣かされたことか。
勝利目前です。
●4月29日朝。まだ、雨は降っていない。
高梁川でカキを採ってから、ゆっくり出ようと思っていたが、気が変わる。
昨日のカキ(高梁川のカキと、瀬戸田のカキ)が、17リットルくらいはある。
撒き餌のカキは因島にあるだろう。ないならないで、勝負しよう。
6時半前に家を出ます。
8時前頃に小用港に着きます。
L字の根本に投げ釣り一人、曲がった先の方にフカセらしき2〜3人。
L字の角から10数メーター手前を釣り座とする。
昨日と同じコブダイ用タックル。
流れはない。足下は敷石があり、すぐに引っかかる。遠くに投げるが、うまく飛ばない。
地元の人に波止の構造を聞きながら、刺し餌を投げる。やっとうまく少し沖に刺し餌が届きだした時、当たり。
最後の岸壁へのつっこみをかわし、タモ入れ。この前の36センチくらいかと思ったが、31センチ。
来たばかりの若い人や、隣で投げ釣りをしていた岡山市のおじさんも見に来る。ほぼ第一投目で当たるとは・・・・。

しかも潮は、干潮前。
風、波が強くなってくる。真正面からはつらい。仕掛けが戻ってきて根掛かりばかりする。
地元の人の、コブダイなら曲がった向こうの方がでかいという話もあり、一番先から10メーターくらい手前に移動。
満ちの潮が流れている。右から左の潮があるが、斜め沖合に向けて流れることもあり、これならいけそうだ。
うまく正面当たりに刺し餌が落ちていく。右手で道糸を持ち、ラインを張りながら落としていく。
これ、まるささんがやっていたのをまねしているのですが・・・。
着底寸前くらいに当たり。リールのベールを倒す瞬間に、もう走り出している。(だから両軸か・・・)
右手に追いかける。速い!
追いつきかけたところで、斜め底に潜る。いくら5、3メーターの磯竿でも、全く勝負にならない。
ギュイーーン!3号のハリスが、ぶち切られる。
「今のは、でかかったなあ。」
話しかけてきた人、昨日まるささんに魚を全部もらって帰った、「宴会じゃ!!」のおじさんでした。
何でも、親戚中に配り回ったそうです。
「そりゃあ、うまかった!」話しているときのおじさん、満面の笑みでしたよ。
兄弟に、「コブダイをやろうか」と言うと、「どうせこまいんじゃろう」と言うので、「おお、こまいで」と言って見せると、「うわーーー」と、おらんだそうな。
おじさん、毎日来ているそうで、今日は30センチオーバーのハゲを釣り上げる途中で、ポチャンと落としたと悔しがっていました。
ハリスを、4号に替えます。もう一度、コブダイのバラシがあり、その後おじさんが帰り支度を始めます。おじさん、帰り際にまるささんのことを、釣り関係の仕事をしょうるんじゃろうかと、言っていました。どうも、プロの釣仕と思われたようですね。もしも、かぶせ釣仕という職業があれば、やっていけると私も思いますが。
左から風がピュンピュン吹いてきます。波も荒くなってきます。
曲がり角で釣っていた人が「38センチ」と言っていたほか、上がっている様子もありません。
「実家の分を釣ったし、もうこれで帰るか・・・。」と、なるはずのない倉敷のマサなのであります。
「飽きるまで、コブダイを釣ってやる!」

今日のマサは、いつものマサではないのであります。
「ガツッ・・・ガツッ」当たり。
何だろうと合わせてみると、コブダイ。すぐに左に走ります。
遅れないように走ります。リールも巻けます。
一瞬、軽くなります。竿をあおって、一気にリールを巻きます。
右、左に暴れ、最後に岸壁につっこんできます。そこは磯竿、負けずに引き離します。
浮いてきました。今までで一番大きい。
隣で釣っていた若い二人組が、呆然と見ています。タモに入れます。
重たい!やっとこさ上げます。40センチのコブダイ。
やった!記録更新です。4センチ違っただけでも、ずいぶん違います。
隣の二人組、カキを取り始めます。やり方を教えて上げましたが、・・・・。
しばらくして、当たり。
ここのコブダイの当たり、瀬戸田とは少し違うように思いました。瀬戸田は、すぐに「ギューン!」といった当たりが多かったですが、ここのは、ガツ・・ガツと、食べている様子が分かる当たりが多いです。
もちろん、さっきばらしたやつは、「ギューン!」でしたが。
右に走ります。やりとりの仕方は、さっき学習したのでいけます。
さっきより、でかい!着いていき、おそらく方向を変えたであろう瞬間にあおって巻いていきます。
左に行ったり、右に行ったりの幅も大きいです。
やっと、顔が見えます。タモに入れ上げますが、さっきのよりもっと重たいです。
45センチのコブダイ。またまた、記録更新です。
やはり満潮前がいいですね。コブダイの当たりは、引きに入って一度だけありました。
あとは、ガツ・ガツ(何か、こればっかりですね。うまく表現できません)の後餌を採られるのが多く、ホゴかなと思い、合わせますが、掛かりません。チヌじゃないかなと思われる当たりも、一度ありましたが。
● 帰りに実家に寄り、コブダイを見せるとみんなでかさに驚いていました。40センチのを実家におき、家に帰り息子に見せると、「うわーー」と言って走り回ります。
船釣りの隣のTさん夫婦も来て、「ごついなあ・・・」。31センチの方を持って帰ってもらいます。このあいだ初めて釣ったコブダイの刺身をTさんに食べてもらったのですが、ちょうどその日メバルを釣ってきたので味比べをしたそうです。「・・・変わりゃあせんが・・・」と言うことでした。
45センチのコブダイ、まだ生きていたので締めて、刺身、昆布じめ(瀬戸田のおじさんがうまいといっていた)、唐揚げ、フライ、あら炊きにする。刺身とあら炊きがうまいのは分かっていましたが、フライがこれほどうまいとは・・・・。今まで食べた魚のフライの中で、おそらくこれが一番うまいだろうと思いました。マクドナルドのフィレオフィッシュなど、あついうちはうまいですが、冷えるとまずいです。しかし、このフライは、冷たくなってもうまいです。
実家から電話があり、今日はコブダイのフルコースとのこと。5人家族の夕食が、40センチのコブダイ一匹ですんだそうな。
みんな、うまかったとのこと。いつもは刺身を食べない親父も食べ、「おいしいが。」
兄貴を電話に出させる。
「せえで、コブダイはうまかった?」
「・・・うまい・・・」
へ!ざまあみろ、と思いましたね。
しかし、最後に一言。
「まあ、釣りたてで新鮮なからじゃろうな。」
この野郎!意地を張りやがって!
まあ、食べもせんで「不味い」と言っていた兄貴の口から、「うまい」の言葉をはかせたのだから、満足ではあります。
そう言う私も、結構意地っ張りだったりして・・・。
うーーん、これは端から見たら、「目くそ、鼻くそ」だったりして。
しかたがない。兄弟だから。
コブダイの食味についてですが、瀬戸田、因島の地元の人と何人か話しましたが、食べた人はあの「宴会おじさん」の様に、全員が「うまい!」と言っていました。隣のTさんは、「メバルと変わらん。」と言い、近所のKさん、Iさんも「すごくおいしい」と言っていました。実家の5人もそう、我が家全員もそう思いました。
●『新さかな大図鑑』株式会社釣りサンデー刊374ページにコブダイのページがあり、『・・・肉は白身でかなり美味』、『白身で、フライなどにするとおいしい』と、紹介してあります。また、『つりパラ550釣り人の新しい常識辞典』同社刊48ページに、コブダイの載ったページがあり、『身はしっかりしている方だが味は淡泊』と、紹介されています。そのページの隣49ページには、『メガネモチノウオ(いわゆるナポレオンフィッシュ)』が紹介されています。トカラ列島以南の離島に多くすむ魚らしいですが、沖縄方面ではあまり食べないそうです。しかし、香港では超高級な食材で、石斑(せっぱん)と呼ばれるキジハタより値が高いそうです。ベラ類の最大種がメガネモチノウオで、その次ぐらいがコブダイだと考えられます。共に前頭部がコブ状に大きく突き出し、全体的にも似ています。私は、メガネモチノウオも、おそらくコブダイと似た食味だろうと予想しています。沖縄方面ではあまり食べず、香港では超高級な食材・・・。

東京の方ではママカリ(サッパ)は、つり上げてもすぐに捨てると聞いたことがあります。しかし岡山では、ママカリ寿司に代表されるように、好んで食べられています。ママカリの語源は、船でママカリを釣って食べていて、あまりにもおいしくてご飯が足らなくなり、隣の船にママ(まんま:ご飯)を借りに行ったから、と言うのが岡山県では一般的です。「何を大げさな」と、思われるかもしれませんが、梅雨の時期の一週間ほどがママカリの旬です。もう、脂がのりきって、料理をしていると手がギトギトになるほどです。このときだけは、隣のTさんも船でママカリを釣りに行きます。私も、このときはママカリを食べます。それ以外の時はと言うと、結構岡山の人は食べられるようですが、私はあまり食べません。
また、メゴチも東京の方では食べないと聞いたことがあります。これについては、さっぱり訳が分かりません。煮付けに良し、天ぷらに良しなのに・・・。反対に、東京の方では、コノシロの小さいの(コハダ)を好んで食べるそうですね。大きい脂がのったのはうまいけど・・・・。私は、コブダイを食べたことがない人がいくら不味いと言っても、コブダイはかなり高級な食材であると思います。
「コブダイは不味い」と言う噂、いいですねえ。なぜならば、私はずうっとコブダイを釣り続けることができますから。間違って釣った人は、ぜひ傷つけずにリリースしてやって欲しいですね。もうちょっと大きくなったら、私が釣りますので。
まるささん、小用港の波止、教えていただき本当にありがとうございました。根はないし、潮も緩やかだし、釣り座も広くとれるし、(実は、私は瀬戸田港港裏波止は狭くてこわかったのであります。ライフジャケットを買った理由もここにあります。)何よりも、コブダイの魚影が非常に濃いです。だれも釣らんもんね。
もう、私にあてがって作った波止としか考えられませんね。
それにしても、まるささんだけじゃあなく、俊一さん、マサミチさん、すごい釣果ですね。
おかげで、コブダイを釣る方法が少し分かってきたので、またイカダ竿で釣ろうかなと思っています。
ああ、今月でシーズンは終わるのでしょうか。
今、4月30日午前11時半頃、皆さん釣っておられるのでしょうね。ああ・・・行きたい!
<コメントbyまるさ>

アクセスログは取ってないのですが,私の日記よりこのレポートのコーナーの方が人気あるんじゃないでしょうか。まずいすね〜。最近,なんか釣れるのが当たり前みたいになって,自分でももうちょっと感激しろよオレ,と思います。文章もマンネリになってしまって。マサさんのレポートを読むと心が洗われますよ。ところで,私はもともとコブダイには先入観がなかったので素直に美味いと思いました。唐揚げ・フライは特に美味です。冷凍してもあまり味が落ちないので,たくさん釣れたときは切り身で冷凍しておいて天ぷらや鍋物を作るときに使っています。ちなみに,「瀬戸内の酒肴ランキング」のページにも書いてますが,私の唐揚げランキングは「@トラフグ,Aオコゼ,Bクルマエビ,Cギンポ,Dメゴチ」です。コブダイは次のグループくらいには入ります。そのほか私が特にお勧めするのは,ボラの切り身のフライ(唐揚げ)です。私はチヌ釣り師が捨てようとしていたらもらって帰って食べています。一度試してみてください。ママカリについては,コノシロよりははるかに美味いです。コノシロも塩焼きにして大根おろしで食べると悪くない味ですが。もともと私は「食うために釣る」のがポリシーなので,できるだけいろんな魚を釣るようにしています。このHPを出してからは半分使命感でかぶせ釣りができる時期は他の釣りをやってませんが,投げ釣りでキスを釣ったりするのも好きなのです。カレイなんかもう2年くらい釣ってないしなあ。6月以降はいろんな魚を狙ってみるつもりです。5月の連休には例年義兄と倉橋島へ釣行してますが,義兄もコブダイが好きなので,もしかしたら因島方面へ行くかもしれません。

p.s. 当たりのことですが,コブダイも中型まではチヌなどと似たような当たりをすることがあります。瀬戸田の当たりと違うように感じられるのは,たぶん瀬戸田にはほとんど大型しかいないからだろうと思います。「ガツ,ガツ」(?)という当たりについては,実際に自分で見てみないと何とも言えませんが,私が釣ったときはコブダイとチヌっぽい当たりだけでした。エサを取られるならカサゴ・アイナメ・フグの可能性があります。ハゲは「フワッ」あるいは「ピピッ」という感じの当たりなので,おそらくハゲではないでしょう。どっちにしても小用港波止はかなり魚影の濃いポイントだと思います。


 

@ 横島・釜戸(タンク)波止(2001/04/28=情報提供:俊一さん)

● 今日も正道君と一緒に釣り行きです。朝5時に芦田川の土手の駐車場に集合。タンク波止は釣り場が狭いので早めに出かけた。途中に天神波止の側を通るとマルサさんがすでに釣りをしているのを見かけましたよ。いつもながら早いですねマルサさんは何時間の睡眠なんですか?もしかして昼寝をしてるのでは?(笑) 僕たちは朝5時に集合するのが精一杯です。むつみ橋を渡り右折してタンク波止まで向かった。ドルフィンビーチに着くと2台車が止っていた。もしかするともう釣り座が空いてないかもしれない。よく見ると一台はまだ車に人がいる。良かった。たぶんまだ1〜2人しか釣り場に入ってないだろうと思いながらも僕たちは急いで荷物を担ぎ早歩きでタンクに向かった。釣り場につくと一人先客がいた。先週マルサさんがよい釣り結果を出しているのでボウズはないと安心して釣りを開始した。干潮前後に2人にカサゴが1匹ずつ来た。しばらくするとコブダイのアタリが連発。正道君が水面近くまで上げるが
針が外れた。40センチクラスだろう。僕は2回ハリス切れの後45センチのコブダイをゲット。その後27センチのチヌが釣れた。一ヶ月前まではアタリもなかったのに今日はアタリが連発。季節が変わればこうもアタリがあるなんて信じれませんね。少しして正道君が何か釣ったみたいです上がってくるのを見ているとなんとカワハギです。とうとう正道くんは念願のカワハギを釣りました。うらやまし〜。その後僕に42センチのチヌ(自己最長)と正道君に39センチのチヌがきた。その後正道君にウマズラハギ31センチとコブダイ28センチチヌ41センチを追加。僕はコブダイ36センチを追加。今日は引き2時間までねばったがアタリは引きはじめてからはなかった。タンク波止は今がベストシーズンみたいですね。瀬戸田みたいにアタリは多くありませんが大物が釣れるようですね。ゴールデンウイークは9連休なので色々行ってみようと思います。コブダイ最長おめでとうございます。


<コメントbyまるさ>

ご立派!こういう写真を見ると,かぶせ釣りをやってみようとする人がますます増えるかも。ただ,これからかぶせ釣りを始める皆さんがおられたらくれぐれも言っておきますが,本来こういう釣りではないのですよ,かぶせ釣りは。私も今日釣行しましたが,1時間半ほど釣ってまともな当たりは1回だけでした。場所と時期を選べば陸釣りでもこんなに釣れる,という見本ですねこれは。それにしても9連休ですか。うらやましい。私は5月1・2日はお仕事です。3日から女房の実家(広島)へ行くので,福山方面で釣りができるチャンスは明日だけです。ハゲが釣れるならタンク波止へも行きたいのですが,今年はもうムリかもしれません。ちなみにタンク波止は5月下旬ごろからチヌの釣果は落ちてきます。瀬戸田よりだいたい1か月くらい時期がずれると考えていいと思います。連休中のご報告も楽しみにしてますのでよろしく。

ps. お察しのとおり,昼寝はしてます。でもほんのちょっとの時間です。釣行する日は普段より2〜3時間睡眠時間が少ないので,昼間突発的に睡魔が襲ってきます。だいたい10分くらい眠ると頭がすっきりします。意外に眠らなくても平気なものですね,人間って。趣味のときだけか?

 

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